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現代の車にて暖機運転が必要なのかを考えてみた

暖機運転についてはいろんな意見がある。現代の暖機運転に関しての定説といえば、今の車に暖機運転は必要ないというものだ。電子制御であれば、暖機なんかしなくてもスムーズに運転することが出来ると。

その昔、燃料供給装置にキャブレターを使っていた時代は当たり前のように暖機運転をみんなしていた。
その理由は何かというと、キャブは寒い日に燃料を多く供給するためにチョークという機構がついている。
チョークは手動のレバーで作動させるものや、スロットルにワックスを内蔵したリンケージをもたせて冷却水を通して、冷却水が温まってきたらワックスが溶けて膨張してチョークを解除するといったオートチョークを持っているのが当たり前だった。

このチョークが作動しているときに走行するとすこぶる調子が悪いからだ。具体的にどのように具合が悪いかというと、エンジンが吹けないというのが一番の理由だ。坂道なんかに行くともう大変。
低回転から中回転速でエンジンがかなり重たくふけないので、負荷をかけたら車がすすまなくなる。
これがよろしくないのでチョークが解除されるまでは暖機をしょうといことだった。

現代の車は寒い日の燃料調整はスロットルで行っているわけではない。インジェクターが燃料を噴射しているんだけど、全てECUが演算して最適な燃料を供給している。アイドリングやファーストアイドルも水温センサーからの信号を元にECUが燃料噴射量を細かく設定している。
なので、オートチョーク機構のように機械的にスロットルを閉めこんで、吸入空気を減らすといった措置をとっていないので、寒くてもエンジンは普通に吹け上がる。

しかし、外気温がかなり低いと水温があがらないので、いくら電子制御でもファーストアイドルは高いままだ。
ここにボクは落とし穴があると思っている。特にATはファーストアイドルが高いと、信号待ちでDレンジに入れているものなら強力にブレーキを踏んでいないといけない。

電子制御全盛の今でも、ファーストアイドルが下がるくらいまでは最低暖機運転をしないと、操作ミスを犯しやすくなると思う。なので、現代の車にもボクは暖機運転は必要だと考えている男だ。
車のことを考えるならやはり完全暖機をしてから走り出すのが理想的だけど、通常の使い方であってもファーストアイドルが下がるまでは暖機をするのをお勧めします。

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