ダイハツのロッキーHV、ポール側面衝突テストに不正!これは悪質な事例・・

ダイハツの不正、海外モデルだけだと思っていました。

そうしたら、5月19日付で国内モデルにも不正が発覚しました。しかも売れ筋のロッキーハイブリッド。OEMのトヨタライズハイブリッドも同様です。

このロッキー・ライズに関しては、内容を考えると非常にお買い得でいい車だなって思ってました。

実際問題うちの会社でも相当数販売しています。

こちらは実際のライズハイブリッドです。

今回ダイハツが行った不正はポール側面衝突テストについてです。

何がいけないのかっていうと、これは人命に直結するテストだからです。

ポール側面衝突テストで運転席側のデータを出してない

今回の不正、内容はポール側面衝突というテストにおいて、運転席側の結果を助手席側のもので提出されていたということです。

このテストは運転席側と助手席側の両方で実施して提出しないといけないもの。

以下ダイハツのHPより出された謝罪文章です。

ダイハツ工業株式会社(以下、ダイハツ)は、2023年4月28日(金)に海外向け車両の側面衝突試験(UN-R95)の認証申請において不正行為があったことを公表しましたが、その後の社内での点検を行う中で、新たに、ダイハツ・ロッキーおよびトヨタ・ライズのHEV車のポール側面衝突試験(UN-R135)に関する認証手続きに不正がある事が判明いたしましたので、本日、出荷・販売を停止いたしました。
お客様をはじめとするステークホルダーの皆様には、多大なるご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。

ポール側面衝突試験(UN-R135)では、左右の試験を実施する必要があり、その試験データの提出が必要になります。今回、助手席側(左)は立会いのもと試験を実施しました。運転席側は右側の社内試験データを提出すべきところ、左側のデータを提出してしまいました。

今後の対応などについては、現在確認中のため、改めてご報告させていただきます。

当社としましては、この度の不正は、車の安全に関わる領域での不正であり、社会的に許されるものではないと考えております。経営マネジメントが現場に寄り添えず、法令遵守や健全な企業風土の醸成が疎かになる中で、正しいクルマつくりを見失い、不正行為を発生させたと考えられます。今回の不正行為を単にひとつの業務行為の問題で終わらせることなく、企業グループ全体の理念、行動指針に結びつけた改革となるよう、まずは全員で立ち止まり、不正行為をせざるを得なくなった背景・環境・真因を徹底的に究明、改善・再発防止に取り組み、膿を出し切ることで、二度と同じ過ちを繰り返さない会社と変える決意で取り組んでまいります。
当社は、第三者委員会による事案の全容解明および真因分析に全面的に協力してまいります。また、経営マネジメントは直ちに現場とのコミュニケーションをとり、本音で話のできる職場つくりに注力してまいります。

ダイハツHPより引用

現段階で判明しているのはここまでで、実際問題運転席側の衝突結果がどの程度の数値になるのかが注目されます。

トヨタはとんだとばっちりを受けた形になりますが、台数もロッキーよりライズの方が売れてますからね。

リコールとなるのか、どうするのか?

ちなみに、ADASと呼ばれている自動ブレーキなどの運転支援システムですが、ライズはトヨタの他の車種に比べて内容がしょぼいんです。

同じクラスならヤリスクロスなどが挙げられますけど、ライズは基本的にダイハツが作っているので、トヨタのADASに追いついてません。

この辺りも、トヨタもダイハツからOEMを受けるだけじゃなくて、ちょっと手を加えてもらえると嬉しいですよね。

ダイハツにはこの安全に関する意識が薄いのかなって、残念に思いますね。

新型ムーヴのでビューが控えていたのに、足を引っ張られる形になっています。

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