ここのところ何台か同じ症状に遭遇しました。
それはシートベルトの警告灯についてです。
シートベルトの警告灯って、ちゃんと機能していないと車検に通らなくなります。警告灯が機能しない原因のナンバー1は運転席シートベルトのキャッチです。
シートベルトのキャッチの中にはスイッチが入っていて、これがダメになると警告灯が点灯しなくなったり消えなくなったりの原因になります。
ひと昔前の車の場合、警告灯の電球が切れているというパターンもあります。
しかし、今の車はメーター照明球はLEDになってるため、そうそう不灯になることはありません。
そのため、シートベルトのキャッチを最初から疑ってかかります。しかし、キャッチ以外の原因もあるので注意が必要です。
ダイハツ車の場合、運転席のシートベルトをちゃんとしていても、助手席に重さを検知すると警告灯が点滅します。
機能をおさらいしておくと
・運転手だけ乗っている場合は運転席シートベルトのキャッチが問題の場合が多い
・運転席シートベルトを装着していても、助手席に重さを感じると警告灯を点滅させる
つまり、警告灯が点滅する原因が運転席側なのか助手席側なのかを切り分ける必要があります。
よく多いパターンなのが、助手席に荷物を載せていること。荷物の重さを検知して警告灯を点滅させてしまいます。
運転席シートベルトをしているのにも関わらず、警告灯が点滅を繰り返す場合、助手席側のシートベルトもキャッチに装着してみます。
それでも警告灯がうまく機能しない場合、以下の部分を点検してみてください。
助手席側には重さを検知するセンサがついています。
ベルトウォーニングオキュパントディテクションセンサという長い名前のセンサ。いわゆる着座センサです。
プリント基盤のようなペラペラしているのが着座センサ。
これはシートの内部まで伸びています。ここのカプラを切り離します。
カプラを外すとオープンになり、人が助手席に乗っていても警告灯の点滅はしなくなります。
つまり、運転席側のシートベルトを装着しても警告灯の点滅が消えない。助手席にはなにも荷物を載せていない。この場合、着座センサのカプラを抜いてみてください。
ちなみにこの着座センサはスイッチングをしているだけなので、導通ありかなしかだけの点検になります。
着座センサのカプラを外して上流のカプラを直結すると、警告灯が点滅します。
つまり人が乗っているのにシートベルトしていないよ!と車側が判断します。この状態で助手席シートベルトのキャッチを装着すると消えれば、助手席のシートベルトキャッチは問題ないという判断になります。
この着座センサというものが時々トラブルを起こします。
もし、シートベルトの警告灯で不可解な現象が起きたら試してみてください。
フローは以下にまとめてみました。
1、シートベルト警告灯が運転席側のシートベルトを装着してるのに点滅が消えない
2、助手席に荷物が何も乗っていないか点検
3、助手席下の着座センサのカプラを抜いてみる
これである程度症状は絞れると思いますので。ご参考までに。ちなみに着座センサは2250円です。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。