スズキ エブリ
搭載しているエンジンはK6Aです。
タイミングチェーンカバーからオイルが漏れていたので液体ガスケットを塗りなおすことにしました。
タイミングチェーンカバーからのオイルもれ修理
あまり詳しい画像を取ってきていませんが、概要をさらっと。
まずは上から。エンジンのヘッドカバーパッキンを外します。ダイレクトイグニッションコイル3つを外してあとはヘッドカバーを止めている8mmのネジをはずしていく。
ブローバイホースも外しておく。
そして、エアコンのベルトを緩めておきます
上からの作業はコレだけ
そして下に移動して、補機ベルト2本を外して、オルタネーターのテンショナーを外す。クランクプーリーも外す
ベルト・クランクプーリーを外す。
続いてこの車両はマニュアルなので、クラッチワイヤーをミッションケースより抜く。
その途中のミッションとエンジンの間のブラケットを外さないとオイルパンが外せないからです。
ちなみにオイルパンを外すには、エアコンコンプレッサーのブラケットに止まっている12mmのネジを外すことをお忘れなく
メンバーを外さないと、オイルパンが外れないので、メンバーを外す。
どうやらメンバーを降ろしてもエンジンが完全に下まで下がらない。
上から吊ろうか、それとも下から支えようか考えちゃったけれど、これはラッキー。
当然フロントプロペラシャフトのセンターベアリングとの結合もはずす。確か全部14mmのネジとナットだった。
続いてウォーターポンプを外して、オイルパンを外して、さらにフロントカバーを外す
組み付けは順番を間違えないように
このK6Aはフロントカバーにオイルストレーナーがくっついてくる。
そしてオイルストレーナーはオイルパンをはがした中間のバッフルプレートに10mmでネジ止めされている。
なので、オイルパンをはがさないと絶対にフロントカバーははがせないようになっています
この状態だと不安定なので、液体パッキンをはがしてすぐにフロントカバーを組んでオイルパンをつけてメンバーを搭載したほうがいいですね。
フロントカバーをシーリングして取り付けた図。フロントクランクオイルシールも交換してあります。
ちなみに僕がいつも口すっぱくして言っている下手をしたら折れてしまうネジはこれ。
この12mmのボルトにはネジロックが塗布されています。慎重に緩めてください。
このネジを折ってしまえば素人ではリカバリーは不可能になってしまいます。
ネジロックを塗ってあるボルトを逆タップで抜くのは相当難しい作業ですので緩めては締めて緩めては締めて少しずつ抜くようにしてください。
無理をするとエンジンにもよりますが折れます
シーリングに使った液体ガスケットです。
ということで、エブリのタイミングチェーンカバーオイル漏れ修理でした。
大体10万キロでもれてくるので、ウォーターポンプも同時交換。
欲をいうとクランクプーリーもトーショナルダンパを使っているので交換したほうが安心です。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。