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クラウンのミリ波レーダーブレーキアシストについて

トヨタのクラウンのミリ波レーダーブレーキアシストシステム、プリクラッシュセーフティシステムについてちょっと紹介をしたいと思います。

まず搭載しているのはミリ波レーダーと呼ばれるレーダーブレーキアシストです。作動速度は時速15km以上になってから全車速。大体100mくらいの距離を感知します。大体先行車との速度差が時速30kmくらいまでなら衝突を回避してくれます。

なかなか優れたシステムなんですが、その作動は

ミリ波レーダーセンサ→ドライビングサポートコンピューター→スキッドコントロールコンピューター→ABSのアクチュエーターを強制駆動させてブレーキ圧を発生させて車に制動力を与える。

つまりABSのモーターを駆動させて油圧を発生させているということですね。そして気になるミリ波レーダーセンサーと呼ばれるものなんですが、これはフロントのグリルの奥にあります。ちょうどクラウンのエンブレムの奥です。このエンブレムは専用のエンブレムになっているということで、レーダーを透過させるタイプだそうです。下手なエンブレムなどに付け替えは厳禁となります。

問題はフロント廻りを事故してしまった時。ミリ波レーダーセンサーの軸ずれが発生する恐れがあります。もしミリ波レーダーセンサーを取り外したりした際には初期化させる必要があります。

ミリメータ・ウェーブ・レーダ用水準器というものを用いてミリ波レーダーセンサーを調整します

こちらが水準器です。これを使って、上向き0、2度に合わせる。

更にこのような反射板をつかってレーダーを補正させます

この補正は診断機でしか現在はできません。ディーラーの正規診断機じゃないとアフターメーカーのものではまだ対応しきれていないということです。

とにかくミリ波レーダーセンサーは取り付け位置がかなりシビアであるということを覚えておいてください。さらに、たまにこのシステムが誤作動することもあります。

それは交差点での右折時に対向車を感知したり、ETCのバーを感知したり、坂道で違う対象物にレーダーが照射してしまったり。その辺は致し方ないと思ってください。ただ、故意に車高を自分で変えたりすると、レーダーの照射角度が変わって、誤作動が増える可能性があるので気をつけましょう。

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