スマートキーを使ってる車と言えば、キーの電池を交換しないとトラブルに遭います。
スマートキーは微弱な電波を飛ばして、車にキーを認識させてドアロックの開閉、そしてイモビライザーを合致させてエンジンをかけます。
つまり、キーの中に入ってる電池がなくなってしまうと、ドアの開閉ができなかったり、エンジンもかけにくくなったりするわけです。
しかし、キーの電池はいわゆるボタン電池のリチウムイオン電池が入っています。
CR1632、CR2032、CR2025などなど。
ボタン電池もかなりいろいろな種類があります。
では、ここで素朴な疑問。例えばCR2032が使われているスマートキーにCR2025を入れたらどうなるのか?
また、その逆はどうなのか?
そもそも、キーの電池ってなんでこんな種類があるのか?
その疑問を実証してきました。
ということで、2つのスマートキーを用意しました。
ND型ロードスターのものと日産デイズのものです。
NDロードスターのスマートキーはCR2025という電池が入っています。デイズのはCR2032が入っています。
これをそれぞれ反対の電池をいれたらどうなるのか?
まず、NDロードスターから試してみます。
NDロードスターにはCR2025という電池が使われています。ここにCR2032を入れて作動するかテストしてみます。
CR2032を入れる。
電池のサイズが違うので、蓋がしまりません。
電池に厚みがあるので、これ以上スマートキーが閉まらない。とりあえずこの状態で試してみました。
すると・・・
ドアの開閉もOKだし、エンジンも問題なくかかりました。
続いてデイズの方で試してみます。
デイズにCR2025の電池を入れて作動するかどうか試してみました。
作動はOK。ただし、電池を入れたら厚みが薄くてガタガタしていました。
それでも作動はOKでした。
それではまとめに入ります。
まず、電池のCR2032とCR2025など数字の違いは何か?
これは電池を実際に見比べるとわかります。
左がCR2032。右がCR2025です。
そうです。厚みが違うんです。
CRの次にくる 20という数字は電池の直径を表しています。CR20は20mmの直径の電池です。
2032の残りの下2桁の数字が前述した通り、電池の厚みです。32なので3.2mmとなります。
つまりCR2032よりCR2025は厚みが0.8mm違ってくるという事です。しかしながら電圧は3V電池なので、接点さえ触れていれば作動はします。
よくあるCR1632という電池とCR2032の違いは厚みは同じだけど、電池の直径が違うということです。
この場合、CR1632を使ってるキーに2032は入らないと思います。逆にすると、ケースの中には収まっても、接点が触れない為作動しないかもしれません。
意図的に接点を起こしてやれば応急的に使えるかもしれませんけど。
気を付けないといけないのがCR2032が使われている電池にCR2016を2個いれちゃったりすること。これは駄目。3Vの電池に対して直列で6Vになってしまうので、キーが壊れます。
まとめると、応急的に使うのならば、違う電池品番でも使えなくもないと言えます。
その場合、サイズ的に無理なものもあるので絶対ではないけど、CR表記の読み方は覚えておくと役に立ちますよねという事になります。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。