あまり知られていないことですが、夏と冬を比較すると、夏の方がエンジンにとってはきつい環境にあります。
車のレースなどもそうですが、夏よりも冬の方がタイムが出やすいです。
そこには温度が関係します。
外気温が高ければ高いほど、エンジンにとっては環境がきつくなります。エンジンは空気と燃料を混ぜて混合気を作り出し、燃やしています。
この空気の温度が空気密度と関係してきます。
冷たい空気の方が密度が高い。ターボがインタークーラーで空気を下げるのは、吸気温度を下げて密度を上げる為です。
つまり、夏の方が空気密度が低くなります。
エンジンは空気の密度を吸気温度に置き換えて計算しています。
夏場は吸気温度が上がるため、エンジンにとっては過酷な状況にあります。
狙った吸気温度以上にあがってしまうと、混合気のバランスがくずれてノッキングを起こす可能性が出てくる。
夏にエアコンを使うと、渋滞の時などは走行風がコンデンサを通過しない為、電動ファンが回ります。
熱いエンジンルームの熱気をかき混ぜて、それを吸い込むものだから吸気温度はさらに上がるわけです。
つまり、夏の峠道の渋滞なんかは相当エンジンには過酷な状況にあります。
昔いろは坂で大渋滞にはまったことがありますが、オーバーヒートをしてる車を見かけました。
今の時代の車でもボンネットを開けてオーバーヒートをする光景があったんです。
このように、夏にどこかへお出かけをするとき、保険の意味を込めて少しハイオクを入れておくのもいいと思います。
特にある程度古い車であるということ。走行距離が伸びている車であるということ。この条件に当てはまる車には効果があります。
今の車にはノックセンサが付いてるし、レギュラー車であっても燃調をきちんと取ってるから、ハイオクを入れると煤が溜まるだけだ。という意見もあります。
これも確かに一理ありますが、ハイオクをいれる目的はノッキングの防止です。燃えにくいハイオクですが、ノッキングを起こしにくいので、使いようによっては効果が見込めます。
ハイオクを満タンにするのではなくて、レギュラーとハイオクを1:1くらいで入れると、オクタン価が上がって効果があります。
それでもハイオクを入れることに抵抗があるのなら、高性能な燃料添加剤が効果を見込めます。
具体的にはワコーズのCORE601あたりがお勧めです。
この添加剤は、PEAも配合しているので、カーボンデポジットを除去してくれるし、燃料の性能自体を底上げしてくれます。
真夏の渋滞路にはまる確率があるのなら、少しでもエンジンをいたわるようにドーピングしてあげてください。
お盆の帰省、渋滞にはまるというのは車にとってかなり過酷な状況にあります。お気を付けください。
車とは関係ないですが、猫のYouTubeもやってます。よかったら一息猫を見てほっとしてください。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。