本日もちょっと興味深い調査をしてきました。
それは、クーラントって自然にどのくらい減る!?というもの。
まず第一にクーラントっていうものは減る。クーラントは減らないと思ってる人もいますが、
減ります。それはなんでかっていうと、蒸発してしまうから。
クーラントって、エンジンを冷却するのが一番の目的です。
時には100度を越える時だってあります。だけど沸騰しないのは、圧力をかけている
ラジエターキャップのおかげ。冷却系統は圧力がかけられて沸点が上げられているのです。
冷却水が沸騰してしまうと、冷却効果が相当落ちてしまう。
沸騰した泡がウォーターポンプの働きを邪魔してキャビテーションという現象が起きる。
キャビテーションが起きると冷却効果が薄くなる。
そんなこんなで、クーラントって凍ってもいけないわけだから
熱いときで100度越え。寒いときで氷点下というとても過酷なポジションに居る。
熱いときに100度を超えて、圧力が高まってきたらリザーブタンクに吹き返すようになってます。
つまりリザーブタンクのクーラントもかなり高温にさらされる。なので、クーラントが減る原因の一つにもなります。
それと普通に蒸発しちゃうっていうのもあるんですけどね。
話を戻してクーラントって、何もしないでどのくらい減ると思いますか?
その興味深いデータを取れる車が入ってきた。
信じにくいかもしれないけれど、2年間車検から車検までで走行距離が581kmという車。
三菱のミニキャブトラックです。2年間で581kmだから、一日1kmも走っていない。
貨物の初車検だから2年目。
まる2年何もしないで減ったクーラントの量
なので2年間殆ど乗らないで放置してあってもLOWまでクーラントは減っているということになります。
まあ逆にいうとメーカーはそれを計算してサブタンクの容量を決定しているのかもしれませんけどね。
車検から車検まで何もしなくてもクーラントはギリギリもつ容量という計算。
ということで、2年間クーラントを補充しないとここまで減るというのがわかりました。
以上クーラントの減りでした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。