軽自動車や小型車のマニュアル車になるとその多くがクラッチワイヤーを使って、クラッチペダルからミッションへと動きを伝えています。
ある程度排気量が大きくなると機械式のクラッチワイヤーから油圧式になります。その理由は、クラッチの圧着力に関係されています。大きなパワーをエンジンからミッションへつなげるにはクラッチにもそれなりの圧着力が必要になります。
伝達するパワーが大きくなればなるほど、クラッチにもそれなりの伝達力が必要になります。それが意味することはクラッチペダルの操作が重たくなっていく。
そうすると人力でクラッチを切るということが負担になってくるので、ワイヤーではなくて油圧を採用していきます。ある程度になるとクラッチマスターにもブースターをつけてアシストしています。
それではクラッチワイヤーの交換時期はどう考えればいいか?
クラッチワイヤーの具体的な交換時期はどのくらいをめどにすればいいか?
特に交換を指定されている部品でもないので、壊れたらというのが目安になります。クラッチワイヤーが壊れるとどのような症状が出るか?
まず正常にクラッチが切れないといった症状がでます。これはワイヤーが伸びていたり、切れかけていたりして、調節が効かない場合です。クラッチワイヤーには調整するネジがついてます。
そして物理的にワイヤーの動きが渋くなったり、切れてしまったり。ワイヤーの摺動部にはゴムブーツで保護されていますが、ブーツが切れると中に錆が発生して動きがスムーズじゃなくなる。そうなるとクラッチペダルが異常に重たく感じることもあります。
クラッチワイヤーの交換時期は、ワイヤーの動きが渋くなったり切れてしまったら。ということになります。
クラッチワイヤーの交換費用はどのくらいか?
クラッチワイヤーの部品代は5000円〜1万円というのが多いです。あとは作業性。RRなどクラッチペダルからミッションが遠い車は、ワイヤーの取り回しも複雑になりがちなので工賃も高くなってきます。
フロントエンジンの車であれば、工賃は思ったほどでもありません。
クラッチワイヤー交換費用は8000円〜2万円程度になってくるかなと。クラッチが重たくなってきたら、オーバーホールする前にワイヤーを先に変えてみるというのも一つのてかもしれません。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。