本日はクラッチについて
ちょっとお伝えを。というのはクラッチディスクの向きなんですよ。
DIYでクラッチを交換するツワモノがいるとしたら参考にしてください。
まず、クラッチが滑ってしまったりしたら世間一般的には最低
クラッチディスク
クラッチカバー
クラッチベアリング(レリーズベアリング)
この3つは交換します。これをクラッチ3点キットといい、クラッチキットで注文すると
大体この3点セットで部品が届きます。
通常、マニュアル車のクラッチは、クラッチカバーがフライホイールに6本~8本くらいのボルトで固定されています。
クラッチディスクはカバーの内側にセットされて、クラッチカバーを締め付けることでディスクも固定するということになります。実際クラッチディスクはネジなどでは止まっていません
なのでカバーのネジを外したらカバーと一緒に外れてきます。
ここで一つ目の問題点。それが良く言われるセンター出しです。
センター出しとは、クラッチディスクの中心とフライホイールの中のパイロットベアリングなどの中心を合わせる作業。
この芯がずれたじょうたいでカバーをボルト締めすると、ミッションとエンジンがドッキングできません。
なぜならば、センターがずれているから。
まだクラッチカバーはボルト締めされていない状態です。
この写真はミッションのメンドラをそのまま使ってディスクとフライホイールのセンターを出しています。
通常特殊工具を使ってセンターだしをしますが、なくてもなんとかなります。
マジックでも何でもいいので、ディスクのスプラインの穴とフライホイールの穴にちょうど固定できるようにビニールテープを巻いて、丁度いい太さの棒を作って差し込む。
これでセンター出しをするプライベーターは多いです。
センター出しもこれでばっちりですが、問題はもうひとつあります。
それはクラッチディスクの向き。これを知らない人が多い。始めてやる人は知らないだろうけれど
クラッチカバーは逆に取り付けるなんて技はできないだろうけれど、ディスクに関しては反対向きでも取り付いてしまう。
そしてこれが厄介なことに、全部組み立てて操作するまで分からないんですよ。
どうですか?裏と表で微妙に向きが違います。
ではどうやって見分けるか?
この中心部分が出っ張っている方向があります。これをミッション側にセットします。
これが正解
もし逆につけてしまったらどうなるか?
実際にボクは逆につけて試したことはないんですが、先輩によると実際にクラッチを切ろうとしても、最後までペダルを踏み込めないという症状が出るそうです。
やはり出っ張っている部分がフライホイールと干渉するのでしょうか
ということで、本日はクラッチの向きについてでした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。