車の故障ナンバー1に入るであろうエンジンチェックランプ点灯。
普段点灯しないランプが急にメーターにぱっと点いたらびっくりするもの。もし、走行中にエンジンチェックランプが点灯してしまったらどうするべきか?
エンジンチェックランプが走行中に点灯してしまったら、まずは落ち着いて状態を確認しましょう。
エンジンチェックランプが点灯する原因は、エンジンをモニターしているセンサ類に何かしらの異常が検出された場合になります。
結果から書くと、ランプが点灯しても問題なく走れちゃう場合もあるしそうでない場合もある。それをまずは見極める必要があります。
まず、エンジンがきちんと吹け上がるかを点検します。不調を起こしているセンサによっては、エンジン回転数が制御されるフェイルセーフモードに入ってしまう場合もある。
もしフェイルセーフに入っていたら、通常走行はできません。
アクセルを踏んで、いつも通りエンジンが吹けるかどうか?これをチェックしてください。
エンジンチェックランプ以外に、いつもは点灯していない他のランプが点いていないかを点検します。
チェックランプと連動してABSや4WDなどのランプが点灯する場合もあります。
水温計のランプや油圧のランプなど、他のランプが点灯していないかを確認してください。もし赤い色のランプが一緒に点灯していたら走行を控えたほうがいいです。
エンジンや車本体からいつも聞かないような異音が出ていないかを点検します。
エンジン内部からガラガラガラガラ音が出ていたら走行してはいけません。例えばタイミングチェーンが伸びきってしまい、チェーンカバーに干渉してしまっている。点火タイミングが規定値以上外れての理由でエンジンチェックランプを点灯させているかもしれません。
エンジンや車などからいつもと違う変な音が出ていないかを点検します。
明らかに変な異音が出ていたら、走行するのをやめましょう。
アイドリング状態の車に問題がなければ、実際に走り出すわけですが、スピードがきちんと出るかどうか?
もしかしたら速度をある程度制限する制御が介入している可能性もあります。そういった場合、一定以上のスピードが出なくなるため高速道路などを走ることは無理になります。
エンジンチェックランプの点灯原因でナンバー1にあげられるのがO2センサの故障です。
O2センサのヒーター系回路が断線していたり、センサ自体が壊れていることでランプを点灯させます。
O2センサはセンサの中では消耗部品として見られています。毎日のように高熱の排ガスに晒されているので劣化も早い。
ただO2センサが壊れたとしても、通常走行に影響はほとんど出ないのが現状です。車によっては排気ガスが規定値以上出る場合もありますが、排気ガスだって正常値を出してるケースもあります。
そういう場合修理はどうするか?O2センサは5000円で買えるものから3万円を超えるものまで様々です。車検の検査ではチェックランプが点灯していると、検査にパスすることができないため修理が必要になります。
もう車検を取るつもりがない場合などは、故障部位をそのままに走行していても問題がないこともあるので車屋さんと相談して修理をどうするか検討するのがいいと思います。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。