トヨタチェイサーです。
1JZ搭載車種。
走行が10万キロ近くなってきたので車検でタイミングベルトを交換することになりました。
というわけで、チェイサー1JZのタイベル交換レポートです。
ボクは1JZのタイミングベルトを一度JZX105のマークⅡで経験済み。
さほど緊張はしないで2回目は出来ました。案外簡単です。
1JZのタイミングベルトは、ラジエターを外すととても簡単。
まずはアンダーカバーを外し、ラジエターのドレンよりクーラントを排出。
ATFのオイルクーラーホースも取り外します。ホースにプラグとかネジを差し込んでATFがそれ以上抜けないにしましょう。
そしてラジエターのロアホースも外しておきます。
そしたらファンのナット12mmの4本をベルトがかかった状態で緩めておく。
緩んだら、ファンベルトを外します。
ファンベルトは14mmのロングのメガネでテンショナーを緩みの方向へ移動させてください。
そしてベルトを抜く。
ベルトを抜いたら、ラジエターのアッパーホースを外して下さい。
ベルトが外れた状態でファンの12mmのナット4つを外して、ラジエターのファンシュラウドの中へ入れておきます。
そしてラジエターのコアサポートの10mmのネジを2本外して、
ファンを中にいれたままラジエターを車体から上へ引っこ抜きます。
タイミングベルトカバーのアッパーとミドルを外します。
六角のネジを使っているので舐めないように注意。
タイベルカバーが2つ外れたら、ファンベルトオートテンショナーのネジ12mmを3本外して
オートテンショナーを外します。
そして問題のクランクプーリーのネジ22mmを外します。
これがめちゃくちゃ硬い。わが社の最強インパクトで何とか外れるくらい。
このネジが外れないことには先に進めない。
プーリーのボルトが緩んだら、クランクプーリーを外します。
固着しているので慎重に抜いてきます。できればこれも換えた方がいい。
トーショナルダンパーを使っているタイプです。
タイミングベルトのロアカバーを外すには、パワステポンプのブラケットを少し移動させる必要があります。
14mm3本を外してブラケットを移動させて、タイベルカバーの10mmを外しましょう。
これでご対面。
1JZはタイミングを上死点前60度であわせるようになっています。
何かあったときバルブクラッシュをするのを避けるため。
マークをあわせます。
この状態にしておいて、テンショナーのネジを外します。
これまた6角。
テンショナーを外したら、ベルトを外しましょう。
ベルトが外れたら、ウォーターポンプの交換に入ります。
ウォーターポンプを外すには、左側のカムスプロケットを外して、
奥のタイミングベルトカバーをある程度浮かせてやらないと、ネジが1本外れません。
カムのネジ17mmを外して、タイベルカバーを浮かした状態で、ウォーターポンプの取り付けネジを外していきます。
オルタネーターのネジも外して、オルタネーターを少し左側へ寝かした状態にしておきましょう。
新しいポンプに組み付け。純正のポンプASSYだとこれ以上のものがついてくるので、
新品をこの状態にまでばらして、組み付けた方が楽だと思います。
これで新しいベルトを組み付けます
あたらしいベルトを組んだら、タイミングマークが間違っていないか確認。
大丈夫ならオートテンショナーのピンを抜いてベルトに張りを与えましょう
ピンを抜いたら10分くらい放置。ベルトに張りが与えられます。
そしたらクランクを2回転と60度まわして、圧縮上死点のマークであっているかを確認。
あとはもとに組み付け。
因みにクランクのボルトの締め付けは3300kg・cm。かなりパワーが必要。僕は2人がかりで
古いベルトをクランクプーリーに撒きつけて、オイルフィルターレンチのチェーンバージョンでプーリーを固定しておいてもらい、
大型用のトルクレンチで3300kg・cmにあわせて締め付けています。
多分見ればあぁこれかとすぐに分かります。
1JZのタイミングベルト交換はやはり鍵を握るのはクランクプーリーボルトの脱着だと思います。
ボクはボルトも新品にしています。
ということで1JZのチェイサーのタイベル交換レポートでした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。