キャリィに乗っているお客さんから、ヒーターの風向が変わらなくなってしまったというご相談を受けました。
キャリィです。
ヒーターは効いていますが、風向の切り替えができないようです。
手で操作してみると、明らかに操作感が軽い。
普通風向の切り替えって、ある程度の抵抗があってレバーが左右に動くと思うんですが、それがなくてスカスカです。
これはワイヤーかなと思って点検を始めました。
ヒーターの風向切り替えのワイヤーはどうなってるかと思ったら、ちゃんと規定の位置におさまっています。特に折れてるとかそういうこともなさそうなので、問題はヒーターコントロール側にあると思い、一部ばらしてみることに。
目次
ヒーターコントロールからワイヤーが外れた理由
ヒーターコントロールを一部脱着してみると、風向側のワイヤーがヒーターコントロールから外れているのが分かりました。
本来なら、ヒーターコントロールの既定の場所にはまっていないといけません。
既定の位置へワイヤーをはめてみても、なんだかイマイチロックしない。
よく見るとヒーターコントロール側の抑え部分が割れていました。これでは固定したところでまたズレて外れてしまう。
これが規定の位置なんですけど、その上にあるロック部分がもげているのがわかります。
原因はどうもこれですね。
修理するにはヒーターコントロールを加工して、ワイヤーがズレないようにするか、交換するしかないですね。
穴をあけてタイラップで固定すれば使えるようにはなると思います。
デフロスタが出ないと車検に通りません
お客さんに聞いたら、交換してくださいとなりました。
とりあえず今は冬でフロントガラスも曇ったり凍ったりするので、風向モードはデフロスタと足元に来るように調整しておきました。
ちなみに、デフロスタが機能しないと車検に通りません。
よく、レースカーを作る時にヒーターやエアコンを軽量化の為にはずすことがありますが、ヒーターとデフロスタが効かないと車検には通らないので、気を付けてください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。