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キャリィ DA63T エンジンかからない 燃料タンク・ポンプ交換

スズキ キャリィ
型式 DA63T

エンジンがかからないということで入庫してきました

症状を確認すると、セルモーターは回るけれど
まったく初爆がない。

火花は飛んでいる。

イグニッションをONにしたときに、燃料ポンプが回る音がしない。
通常、電源をONにしたら、始動性を向上させるために、燃圧を確保するようにポンプが数秒回るはず。

その音がしない。

続いて、助手席を持ち上げて、燃料ポンプのリレーを点検。
カチッという反応はあり。

犯人はもう少しでわかりそうです。

車両をリフトアップさせて、燃料ポンプに繋がっているカプラーを外す。

電源をONにした時に12Vの電圧が来ている。

ここまできて、フューエルポンプの単体試験を行う必要があると思い、
燃料ポンプを外すことにしました。

が、ポンプはインタンク式で、クリアランスがイマイチ取れないので燃料タンクごと下ろしてみた。


車両から燃料タンクを下ろしました


ポンプを外して、単体試験を行おう。


燃料ポンプを外すと、原因が判明しました


サビサビの燃料ポンプ。

と、いうことは


燃料タンクもサビまくりです


走行距離は5万キロ程度。10年落ちくらいの車両です。

これはポンプだけを交換したら、すぐにまたぶっ壊れるでしょう。
タンクを清掃するか、載せ替えるか。


ひどいですね。


オーナーに現状を伝えて、ポンプとタンクをなんとかしないとダメだと伝えました。
当然、ポンプにバッテリーを直につないでも回りません。

考えた末、中古に載せ替えることにしました。

ちょうど12000円で燃料ポンプとタンクのセットがあった。
燃料ポンプとタンクを両方新品にしたら、かるく部品で5万は超えるからリーズナブル。

オーナーもそれでいいと。


しかし、中古は必ずチェックできるところはチェックする性分なので、
タンクの中をみたら。よかった。綺麗です。


ポンプもまあまあ綺麗。ですけど、ストレーナーの部分をもう少しきれいにしてから載せることにしました


合体。整備士数は燃料タンク脱着で1,4時間です。1万円前後の工賃です


燃料を新しいものに入れ替えて、エンジンをかけると一発始動。

試運転をしたら絶好調です。燃料系のトラブルは必ず試運転をしたほうがいいですよ。

キャリィの燃料タンク交換でした。

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