スズキ キャリーです。
走行中に4WDに勝手に入ったりしてしまうそうです。
この車両は、パートタイム4WDです。
その切り替えは室内にあるレバーで行います。
レバーを操作していないのに、走行中に勝手に4WDに入ろうとしてしまう。
このレバーを
これがレバー操作をしなくても勝手に入ってしまう。
とりあえず、このレバーがどこにつながっているかを確認することにした
ワイヤーをたどっていくと、Rプロペラシャフトの丁度上にあたるロッドに4WDレバーからつながっています
と、いうことは、この赤丸のものがそれを切り替えを感知しているスイッチだと思われる。
4WDの切り替えを試してみると、レバーを上げて4WDに入れると
フロントデフの方からシューイーンという音がして4WDに入ることが分かった。
それと同時にメーターパネルの4WDのマークが点灯する。
どうやらこのレバーで機械的につないでいるというよりは、4WDに入りますよ。ということを指示してスイッチに伝えているような感じ。
まあミッション内部にもなにかギヤをかみ合わせているのだろうけれど。
ということで、スイッチを疑ってみることにした。
ON、OFFの切り替えを調べてみたが、スイッチ自体の昨日は壊れていない様子。
では何が原因なのか!?
スイッチが取り付けられていた穴をのぞくと、突起が見える。
これを観察してみた
これを見るとわかるのは、写真だと分かりづらいけれど、2WDのときは突起が高い位置にある。
逆に4WDのときは突起にRがついて下がっている
つまり、スイッチとの位置関係から
スイッチが
2WDのときは、突起が高い位置にあるためにスイッチが押されている
4WDに切り替えると、ミッションの突起が下がっているのでスイッチはリリースされている。
スイッチングをサーキットテスターで計測すると悪くなかった。
さらに観察をしてみると、走行時にかってに4WDに変速しようとするが、切り替えレバーを押さえつけていると
その症状は治まっているということだ。
ということから結論はこうである。
スイッチが減っているか、ミッションの突起が磨耗して減っているため、2WD時にスイッチの接点が押さえきれていないということだ。
車齢は10年を超えているが、走行距離は5万キロ。そんなに磨耗しているはずもないと思うのも事実。
とりあえず、ミッションのほうは厳しいので、スイッチをお客さんに聞いて交換することにした
新品のほうが若干突起が出ている。これでスイッチを押さえつけられる。
締め付けも少し強めに行った。少しでも奥へスイッチが行くように。
テスト走行をしたら、症状は治まっていた。
ということで、キャリーオーナーで急に4WDがはいっちゃう人はスイッチを交換して、
少し奥へいれるような工夫をしてください
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。