お客さんが急に来店して、一言。
「メーターが動かないんだけど」
どのメーターが動かないのかと見てみたら、タコメーターでした。
車はキャラバンで、ディーゼルエンジン。
確かにアクセルを吹かしても、タコメーターの針がまったく動きません。
とりあえずすぐに直るかどうか見てほしいということで、一旦分解してみました。
タコメーターはガソリン車などではイグニッションコイルから信号を取っていたりします。
ディーゼルの場合は、エンジンの回転センサやミッションのセンサなどから信号をとってるものもあります。
時間がないので、そのあたりは調べていませんが、応急で直せるかチャレンジ。
メーターが動かないっていうので、応急的に試せる手段は1つ。
メーターカプラーを抜き差ししてみることです。
メーターもある程度分解してみました。
手でそっと動かすと、一応スムーズに針は動きます。
中のコイルが断線していたりすれば、動きません。
メーターのカプラーを抜き差ししたら動くようになりました。
アクセルに対してリニアに反応します。
こうなってくると、どこが原因だったのかっていう判断が難しい。とりあえずタコメーターを交換してみたほうがいいんじゃという人が多いですが、基盤もやられてる可能性が高いので、一概にメーターとは言い切れません。
現に動かなかったメーターが動くようになったということは、メーター自身はシロであると判断してもいいのかもしれませんね。
それよりも古くなってくると基盤の接触不良や抵抗増大などの方が怪しいので、一発で直したいのであれば、回転センサ側の信号を点検して、メーターはアッセンブリ交換の見積もりの方がベストだと思います。
とりあえず動くようになりました。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。