今や車屋さんにとってパソコンというのは必須になりました。ある程度の規模の会社だと車両管理ソフトを使って業務をしていると思います。
僕も2つの自動車会社を渡り歩いてきました。最初に入社した会社ではちょうど手書きからパソコンを導入する段階でした。
それまで作業指示書や納品書は全て手書きだったのに対し、車検や点検の通知や各業務伝票などもパソコンで製作できるようになった。
これが現在どこまで進化しているかを紹介します。
目次
電話がかかってきたら誰からかすぐにわかる
まず一つ目の特徴です。インターネットの光回線を使って、会社に誰かから電話がかかってきたらその電話番号を瞬時に検索して、誰から電話がかかってきたかを表示します。
そこからその人は何台車両を保有しているなどをすぐにパッと検索できるようになっています。便利ですねー。今までは、電話番号が電話に表示された瞬間にパソコンで手動で検索していましたが、それがすべてオートメーション化されています。
お客さんからしたら話が早くていいですよね。車検や点検の時期が近かったら予約の電話だろうとなんとなく要件を察知しておけます。
車両の進捗管理ができる
これも素晴らしい機能です。例えば、車検で入庫してきた車に対してどこまで進捗しているかを管理できるのです。
まず入庫→指示書発行→指定記録簿発行→整備作業→部品待ち→中間検査→完成検査→自賠責発行→保適発行→売り上げ→納車
この一連のチャートを伝票を打った状態ときに、自動的にレ点が入ります。一体この車両がどこまで進捗しているのかが一目でわかる。
予約管理もできる
車検や点検の案内ハガキを出します。その出した日付から、いつ入庫になったかなど入庫予約の管理ができるようになっています。
この機能の便利なところは、予約管理をカレンダー表示で管理ができる。例えば10月20日には予約が10台入ってくる。その時間のフローチャートも細かく管理ができます。
パソコン上のカレンダーで10台以上予約が入った日は赤色表示して、それ以上入庫させないように周りに周知することができる。
この入庫台数10台などの設定は任意で変更が可能です。会社の規模で変更できる。
そして、その入庫フローについて各整備士に仕事を割り当てて、いつ何時どの整備士が作業に入ってるかも管理できる。この辺りまではアナログで管理していたところなので素晴らしい。
代車の管理もできる
会社の代車を登録しておき、いつどのような用事で代車を出すかなどをすべて管理できます。予約管理の部分でお客さんの入庫日が決まったら、代車が必要な場合はその画面から当てはめていくことができる。
今まではA3の代車管理表を月一で出して、アナログ管理をしてきたけど全てデジタルになりました。すばらしい!
と、こんな風に現在の車屋さんのソフトは進化をしています。
当然作業に対して部品を発注したら、それら部品伝票を入力して棚卸しなどにも転用ができますし、純正部品の価格一覧も全て閲覧可能になってます。
さらにはその車の作業に対して作業指数なども全て検索可能です。
あとよくあるのが整備士が車検の勧誘をしているのと、営業が代替えの勧誘をするといったバッティングを避けることができます。
そのお客さんに対してどのようなアタックが行われているかを共有できる。営業サイドでは純正カタログをウェブ上から表示させることも可能になっています。
当然、電子保適やe-自賠などにも対応です。今も保適は印字しています。
車の管理にパソコンが必要な訳
では車屋さんにパソコン管理は必要なのか?というと、規模によってくると思います。僕が勤めてる営業所では顧客データが6000件くらいあります。
それらを一斉に管理するとなるとやはりパソコンがないと無理だと断言できます(笑)
パソコンが必要ないのは、少数の管理でないと難しいですね。そしてお客さんもある程度作業に対して寛容でないとダメかな。
例えば車検だったら3日間ほどもらうとか。そういうことが許されないと難しい。
これ以上どこまで進化するのかな?って思いますが、この辺りまでできるようになれば、不満は見つからなくなりましたね。
僕らの業務はパソコンに支えられているのです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。