車が走行中にオーバーヒートしちゃったらどうするか?
よく昔いわれてた話では路肩に止めてボンネットを開けた状態でエンジンをしばらくかけて水温計がおちつくのを待つ。
と、かいてありますが、これは半分ウソです。
なぜならオーバーヒートの原因がどこにあるかによってその対処法が違うからですね。
写真のようにウオーターポンプがありますが、もしウオーターポンプを駆動している補記類のベルトが切れてしまって水が回らない状態でのオーバーヒートはエンジンをかけていると余計にダメージがあるので、エンジンを切る必要があります。
車がオーバーヒートを起こしたらまずすべき事
車の水温計が上がってしまったら、全てに共通すべきことは路肩に止めてボンネットを開けるということです。
ただ、ボンネットを開けると言っても水蒸気が上がってくるケースもあります。室内にあるボンネットオープナーのロックを解除するだけでOKです。
これだけでエンジンルームの熱を外へ逃がすことができます。
続いて行うことは、エンジンルームから煙が出てなかったらボンネットを開けます。エンジンルームから蒸気が出ている場合は高温の冷却水が外へ漏れ出している可能性があるので、エンジンを止めましょう。クーラントが漏れているのにエンジンをかけ続けるとエンジンにダメージが蓄積されてしまいます。
エンジンルームを開けたら次に行うのは、クーラントのサブタンクをチェックしましょう。当然高温になっている可能性があるので触ってはいけません。サブタンクにクーラントが入っていれば、取り合えずラジエターの中にクーラントは残っている可能性がある。
クーラントのサブタンクに水が入っていたら、エアコンをヒーター全開に調整します。こうすることによって、室内のヒーターコアにまで熱を逃がすことができます。さらにはヒーターを入れることによって室内へ放熱させることもできます。
クーラントのサブタンクをみて、水が入っていない場合は水が漏れちゃっている可能性があるのでエンジンは切る必要があります。
ここから先は整備工場へ電話しましょう。
もし知識がある方だったら、エンジンルームをさらに眺めてみます。オーバーヒートの原因のNO.1はファンベルト切れです。
このファンベルトですが、現在は電動ファンになっているのでウォーターポンプを駆動しているベルトが繋がっているかを確認します。ウォーターポンプがタイミングベルトで駆動されている場合、エンジンがかかっていれば大丈夫。
タイミングチェーンでウォーターポンプを補機ベルトで回している場合、このベルトが残ってきちんとウォーターポンプが回ってるかを確認。
ここまで問題なければ、電動ファンがきちんとまわっているか?サーモスタットがきちんと開いているか?ラジエターが詰まっていないか?という区別に入っていきます。
わかるところまで判断して、整備工場へアドバイスをもらうのがいいですね。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。