昔の車はドアにキーシリンダーがついています。鍵を回してドアロックを解除するわけですが、年式の古い車はこのキーがなかなか回りにくい症状が起きてきます。
リモコンドアロックがついてれば何てことないんですが、鍵を回さないとドアを開けられない車はどうやったら改善できるかを試してみました。
まずは内張りをはがす
カプチーノの内張りははがしたことがなかったが、とても簡単だった。
ドアのインナーハンドルの部分のネジ。ドアの取っ手のメクラを外してプラスネジ2本。これだけがネジ止め。
あとは全てクリップ止め。
メクラぶたを外す。マイナスドライバーでこじってやらないと駄目である。
この中にプラスねじが入っている。それをはずす
ドアの取っ手を外す
インナーハンドルに気をつけて、パネルを外す。
あとは内張りを下のほうから手で引っぺがしてやると取れる。
内張りは上下ネジ止めでとまっているけれど、古い車は強引にやるととれちゃうので注意。
違うネジで止めなおしておいた。
ここからが本番。鍵の回りが渋くなってきたら、キーシリンダーをパーツクリーナーで清掃してやる。これが以外にもかなりの効果があったことが、以前お客さんの車の整備で実証済みなので、この車にもやることにしたのだ。
キーシリンダーを外すのは大変なので、車に付いた状態で、内側からパーツクリーナーで清掃。この時鍵でシリンダーを回しながらやるとより良い。
一番改善されるのはリターンスプリングの効果だ
鍵をロックして、普通はスプリングの張力で自然に鍵が戻りますよね?
だけど古い車は戻らない。これが清掃することによって新車に近い動きに戻る。
その他ひっかかりもかなり改善される。
いろんな角度からパーツクリーナー攻撃。
せっかく内張りを外したのに、それだけの整備ではもったいない。
パワーウインドウのレギュレーターのローラー部をスプレーグリスで給油する。
そしてドアの内部よりの腐食をふせぐためにもノックスドールの750を下へ向かって吹きかけて防錆処理。
ノックスドールはインターネットで購入してください。750のスプレーがこの作業には該当します。
ドアの内部から錆びてくるみすぼらしくなってしまう現象を防ぐことがある程度可能です。
肝心の鍵の回りは・・・というとかなりの改善になりました。
引っかかりは少なくなり、リターンスプリングの動きも戻ったしで大満足です。
以上鍵の引っかかりの整備でした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。