三菱ふそうのキャンターです。
エンジンのキーを抜いても車からブイーンという音がするということで相談を受けました。
現車を確認してみると、外からでもわかるくらいブイーンという音。
何の音だろうと近づいてみると、どうやら電動ファンが回ってるような音です。キーを抜いてもファンが回りっぱなしということは、このままだとバッテリーが上がってしまうので処置することに。
どこのファンが回ってるのかと思って確認すると、ラジエターのファンではなくてエアコンコンデンサの電動ファンでした。
どちらにしろこの状態で放っておくと、バッテリーが上がってしまいます。
試しにエアコンコンデンサの電動ファンのカプラーを抜いてみると、当たり前ですが止まりました。
原因を追究するために情報を集めていると、気になるリコールが該当していました。
それはエアコンコンデンサファンのヒューズを20Aから10Aに下げるというもの。もちろんリコール処置を受けています。
外的要因で負荷がかかると、モーターに負担がかかるという事で作動ヒューズを下げてあります。
それとは関係ないのかなと思って、配線図と部品の配置図を確認すると、怪しい箇所を見つけました。
それは外にあるリレーボックス。同じリレーが5個ついています。
この中の1つがコンデンサ電動ファンを駆動してます。
リレーの配置図を見ると、コンデンサのリレーファンの場所を確認取れたので、リレーを抜いてみました。
もちろんこれで回りっぱなしになっている電動ファンは止まります。
では、他のリレーと付け替えてみます。
同じリレーが何個もあったので、ホーンのリレーと付け替えてみました。
すると、電ファンは正常に戻りました。
どうやらこのリレーが原因だったようです。
右3つ並んでる真ん中がコンデンサリレーです。
走行距離や年式を考えても、まあリレーが壊れてもおかしくない時期には来ています。
ちょっと腑に落ちないのは、同年代のキャンターで同じ故障が多いという事です。
どうもこのコンデンサリレーは壊れやすいのかもしれません。
キャンターでエアコンコンデンサファンが回りっぱなしになる故障の人は、リレーを確認してみてください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。