三菱 キャンター
クラッチOH
キャンターです。クラッチをOHしたのでレポートします。
3トン車ですけど基本的には縦置きのFRと同じです。
ただ、こういった大型車のサイドブレーキはプロペラシャフトをロックするセンターブレーキを採用しているので
センターブレーキを分解しないといけません。
まずはバッテリーのマイナスを外してスタート
移動を最小限にするために、まずは上からベルハウジングのネジを4本外しておく。
17mm2本と14mm2本。
コンテナ車なので隙間がすくない。ダンプの方が隙間はできますけどね。
マフラーもフロントパイプからタイコをの部分を外す。
プロペラシャフトも当然外す
プロペラシャフトを外したらセンターブレーキを分解する
ワイヤーがつながっているからミッションが外せないためです
センターブレーキを分解したら、レリーズシリンダーを外して、セルモーターを外す。
セルモーターは噴射ポンプ側から1本17mmのネジが止まっているので、気をつけること。
あとは上の配線を2つか3つ外す。
ガンガンと外す。ですがヘビー級だから大変。
シフトワイヤーも外す
ベルハウジングのネジを外したら、あとはミッションジャッキを使っておろします。
初めてミッションを下ろす車はノックピンが錆び付いている為に、
ミッションがなかなかはがせません。タイヤレバーで均等にこじって外します。
この辺は二人でやったほうが安全です。
今回交換するのは
クラッチカバー
ディスク
レリーズベアリング
レリーズフォークのピボット
パイロットベアリング
外したクラッチ。取付ネジは12mmですが、12本程度で湿られています。
プーラーがないので、フライホイールを外してパイロットベアリングを交換します
もう少しです
フライホイールを外したところ
パイロットベアリングを交換します
新品を打ち込む
フライホイールを取り付けて、クラッチを組み込みます
僕がやったことのあるクラッチはこのサイズまで。5トンとかそれ以上の車って、超ヘビー級ですね。
続いてレリーズベアリングとピボットを交換します。
ピボットっていうのは、レリーズフォークの支点になっている丸い棒。
これが長年使うと磨り減って異音が出てきます
レリーズベアリングはピンで止まっています
外した状態
手に持っているのがピボット。レリーズフォークの支点です。
22mmです。
新品へ交換。
あとは合体です。
合体する前に、ノックピンをペーパーかけておくとスムーズにミッションが入ります。
ストライクゾーンに合わせるのが難しい。
ミッションジャッキは寸分の狂いもなくミッションを固定していないと大変です
あとは元に戻して終わり
キャンターのクラッチOHでした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。