新人に聞いたら、今の自動車整備士の専門学校の教科書にはキャブレターの項がなくなっているんだとか。
本当かいな?ちょっとカルチャーショックを受けてしまった。僕が3級を勉強していた頃は、確かに
キャブレーターを勉強しました。スロージェットとかメインジェットとかって。スローカットソレノイドバルブがどれだとかそんなことを勉強した。
今の車は間違いなくインジェクションで、ガソリンエンジンも少しずつだけどコレから先は淘汰されていってしまう側なので、インジェクションが教科書に乗らなくなるのもそう遠くない将来なのかもしれません。
でも、キャブレターなどの機械式のメカって、たしかにわずらわしいけれど故障をしたときに、リカバリーを出来る余地が大いに残されているのも特徴です。
例えば電子制御であれば、クラッチレリーズシリンダーからのフルード漏れでクラッチが切れなくなった。
こうなればもうお手上げになってしまうわけでしょう。機械式であれば、そんなのクラッチレスシフトで乗ってきてしまえということができる。まあ電子制御であってもスイッチをキャンセルするなどといった頭の起点をきかせられればこの場合は大丈夫だけど。
電子制御スロットルが壊れたらどうでしょう。もうこれはどうしようもできなくなってしまう。
フューエルカットが入ってなんとか走行がギリギリできるといった制御をしてくれるかもしれないけれど。
キャブであればスロットルが壊れてもなんとかならないこともない。
ようするに電子制御が進めば進むほど、故障をしたときにリカバリーが難しいということになってきます。
機械式であれば、端子をショートさせておくとかそういう方法もつかえるんだけど。
キャブレターって何をするものですか?ディスビってなんですか?なんていうのはもう当たり前になってきているのかもしれませんね。ただ、古い車も直せる整備士ってやっぱり自分はかっこいいと思いますけどね
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
旧車が入ってきたら先輩に丸投げですかね・・・
10年前はまだ、キャブの実習ありましたよ。
うちの工場は、いまだにポイント交換とかたまにありますよw
自分で調べて泣きを見ないと成長しませんよね
この前新人にポイント交換をさせたら見事にエンジンがかかりませんでした・・・
現在、職訓で自動車整備の勉強をしているものです。
2年生のところ私はまだ1年生でちょうどエンジン(5A-FE)の分解組付けをしているところですが、現場ではエンジンオーバーホールなどすることはあるのでしょうか?
あと私はよくわからないのですが、電子制御装置などに関する故障は電気屋さんなどに別に依頼するものなんですか?
整備の現場ではエンジンのOHはほとんどやりませんね。やってもヘッドOHくらいまでですね。
腰下まで手を入れる時は乗せ換えるのが現在の主流です。
電子装置などは電装屋さんに相談することもありますね。