現代整備ではシリンダーヘッド脱着に伴うヘッドガスケットの交換は比較的重整備に入ります
ヘッドガスケットの交換は、通常ではオイル漏れが発生したり、
オーバーヒートでヘッドが歪んだ場合に行います。
先日もスズキのアルトのSOHCの2バルブエンジンのヘッドガスケットを交換しました。
F6Aですが、激しいオイル漏れを起こしていたのがきっかけでヘッドガスケットを交換することに。
ヘッドをはぐったら、古いヘッドガスケットのカスをキレイに取り除きます。
そしてストレートエッジとシクネスゲージでシリンダーヘッドとブロックの歪みを計測します。
このF6Aの場合0、03ミリがヘッドとブロックの歪み使用限度。
しかし0、03ミリは本当に薄いゲージになりますのできちんと古いヘッドガスケットの
カスを取り除いてないと、簡単にゲージがストレートエッジとヘッドの隙間を通ってしまいます。
キレイにオイルストーンで磨き上げます。
僕が使ってるオイルストーン。コンパクトでいいですよ
僕が使っているシックネスゲージ。0、04mmからですが、大体これで困りませんでした。
オーバーヒートを起こしている車はヘッドが歪んでいる場合があるので、
歪んでいたら加工屋さんに修正研磨をしてもらい、圧縮の計算に基づいた
厚みのヘッドガスケットにて組み付けます。
ただオイル漏れを起こしていたたけだからと歪み測定を行わないと
後でトラブルの元になります。
ヘッドガスケットを交換するには燃料ホースやらバキュームやら配線やらいろいろ
外さないといけないので慎重にやりましょうね
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。