分解整備記録簿
分解整備記録簿とは、その名の通り分解整備をした時に記載して保管しておく書類です。
基本的に、普通車は2年車検です。その24ヶ月点検の際に
「車の分解整備」
を行うことになります。分解整備ですが、いろいろと種類がありますが、一番重要なのは
ブレーキ系統の分解整備。ブレーキを組みなおしたりするのは全て分解整備に該当します。
ドライブシャフトを抜いたり、ステアリングのボールジョイントを外したり、ブレーキホースを交換する。
全て分解整備です。サスペンションの取り外しも分解整備に該当します。
しかーし、エンジンを下ろさないで行うシリンダーヘッドガスケットの交換なんて、ヘビーな作業は
分解整備には該当しません。
分解整備を行ったときは、中間検査を受けます。これは、完成検査では分かりにくい部分を
完成検査前に、一度検査をするといったもの。
ブレーキシューを交換→組み立て→中間検査
ショックアブソーバーを交換→中間検査
ブレーキシューなどはタイヤをはめてしまえば完成検査の時に中がどうなっているかなど
知る由もありません。中間検査はそれら、完成検査で検査できない途中での検査ということになります。
車検時の24ヶ月点検の分解整備記録簿に記載されている、点検項目は数えてみたら82項目もあります。
(全てが分解整備ではありません)
これを始めての人が、整備マニュアルに従って点検していったら、恐らく半日から丸一日かかるかもしれません。
車検の基本料金で、24ヶ月点検基本料が大体2万円位。
これら82項目を点検・整備する料金ですね。
因みに分解整備は、陸運省の認証を受けた整備工場でしか行ってはいけないことになっています。
認証工場になるためには、整備士が何人いて、それなりの工具がそろっているか、
その規定をパスしたときにようやく陸運省の認証をもらえるわけですね。じゃないと
お客さんの車をうかつに分解できる業者がたくさんいても困るというわけ。
チューニングショップだってきちんと認証を持っています。
持っていないと、不正整備ということになってしまいますからね。
分解整備記録簿は、納車されたときに車検証のホルダーに恐らく入れられていることが多いと思います。
車検が終わったら車検証を見ないんじゃなくて、自分の車が何をどういう過程で行われたかを
確認するためにも一度見てみてください。整備士からのアドバイスの項目もあるので、
親切な整備士は、コメントを記載してくれていると思います。
以上分解整備記録簿についてでした。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。