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分解時に交換しないといけない部品

何度か書いたことがありますが、車の整備をやっていると分解作業時に必ず交換しないといけない部品がでてきます。

その筆頭に挙げられるのがロックナットと言われるものです。

車検と車検の間に12ヶ月点検といわれる点検があります。車検のステッカーは大体ルームミラーの裏に貼ってあると思いますが、点検のステッカーはフロントガラスの左上に貼ってある丸いステッカーです。

この期限になったときに12ヶ月点検というものを行いましょうということなんですが、まだまだ浸透していません。

日本車は近年壊れなくなってきたから、定期点検をする人も少なくなりました。

一昔前の車の点火装置は、コンタクトポイントというものを使っていて、ある程度距離を走るとポイントのギャップが狭くなってきます。

これをまた適正なクリアランスに保つ

「ポイント調整」

という作業が必要でした。ポイント調整をしないでいると、ポイントのギャップがくっついてしまい、火花が飛ばなくなりエンジンがかからなくなった。ポイント調整って、上の写真の赤い丸でかこった部分がポイントのギャップです。ここのクリアランスを調整する必要があったんです。

このようにある程度のスパンでプロの整備士に点検してもらわないと車のエンジンがかからなくなっちゃう時代は、定期点検の重要性がよく伝わりました。だけど近年の車だと、それこそ故障なんかしない。おそらく初車検時に交換が必要になる部品なんか、ワイパーのゴム位じゃないですかね?オイル交換は別として。

補機ベルトもかなり寿命が延びたし、プラグも10万キロOKのイリジウムを搭載してくるケースが増えました。

なので近年では、12ヶ月点検の重要性がユーザーの間で薄れてしまっているのが感じ取れます。

話を戻して、その12ヶ月点検をする際に、ブレーキを分解して点検します。ここで登場するのがロックナット。2WDの車のドラムブレーキにはロックナットというものが採用されていることが多く、ドラムを外すためにはロックナットを外さないといけません。

つまり、ドラムを外した時点で、ロックナットは交換しなくちゃいけない運命にあるわけです。

先日もマツダの車の12ヶ月点検を引き受けましたが、FFの2WDだったので、やはりロックナットの交換が避けて通れなかった。だけど、近所にマツダ部品が撤退しちゃったために、ロックナットが入手できない。純正設定のものしか出回っていなくて、なんとか持っている部品屋さんに届けてもらいましたが、在庫が無かったらたかがネジ2つのために車をお預かりしないといけないことになってました。

ロックナットじゃなくて割りピン方式に戻して欲しいよな・・・・

と、こういう時にはよく思うのでした。

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