ブレーキパッドという単語はよく聞きますが、ブレーキシューという言葉はあまり耳にしないかもしれません。
ブレーキパッドはディスクブレーキに使われる主な部品なのに対し、ブレーキシューはドラムブレーキに使われる摩材です。ドラムブレーキは主にトラックに使われたり、リヤに使われるブレーキです。
ディスクブレーキとドラムブレーキにはそれぞれメリットとデメリットがあります。ディスクブレーキは放熱性がいい代わりに制動力がドラムブレーキには及びません。なので重たい荷物を運ぶ貨物車にはフロントにもドラムを採用していることが多いです。
ドラムブレーキはいろんなスプリングやリテーナーなどを使っているので、部品点数がディスクブレーキよりも多いです。そして、排水性もよくないというデメリットもあります。
ブレーキパッドよりもブレーキシューを交換する方が作業的には難しい。
ブレーキシューの交換時期はどのくらいか?
まず、ブレーキシューはブレーキパッドよりも厚みが少ないです。乗用車であれば新品でも5mm前後くらいです。大体ブレーキパッドの半分くらいの厚みしかありません。
しかしリヤに採用されてるケースがほとんどですので、ブレーキング時に前荷重になるフロントよりも減りが遅いのは確かです。
ブレーキシューの交換時期はどの程度を考えればいいか?
ブレーキシューの交換目安は厚みが2mmを切ってきたくらいでいいと思います。12ヶ月点検をやる人ならもっとギリギリまで使ってもいいけど、車検ごとでしたブレーキを点検しない人は2mmを切るとまずいです。
ブレーキシューの交換目安は厚みが2mmを切ってきたらでいいと思います。
ブレーキシューの交換費用はどのくらいかかるか?
部品代がおおよそ5000円前後くらいです。乗用車ですけど。これに工賃がかかってきます。点検時に交換するよりもオーダーで一般整備の交換は費用がかさみます。
なので12ヶ月点検や車検で交換した方がいいです。
トラックのWタイヤの奥にあるブレーキシューを交換するとなると、工賃もかかりますしそのほかにアクスルシャフトシールも交換しないといけませんので、やはり費用がかさみます。
それらを計算してブレーキシューの交換費用を算出してみると1万〜2万円程度かかってくると思います。
車検などのついでに交換すると1万円はかかりません。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。