ブレーキの部品で、一番最初に油圧を発生させる装置がブレーキマスターシリンダーです。ブレーキマスターシリンダーは、ブレーキペダル踏んだ力を倍力装置でアシスト。油圧を発生させています。
このブレーキマスターシリンダーの交換時期はどのくらいか?
目次
ブレーキマスターシリンダー交換時期は?
ブレーキマスターシリンダーの交換時期は、中身のOHに関して言うと4年ごとにするようにメンテナンスノートに指示されているメーカーが多いです。
もし4年ごとのオーバーホールをしないとなると、漏れてくるまでというのが一つの目安になってきます。
今ブレーキのゴム部品もかなり品質が向上してきたので、4年ほど経過したくらいでは漏れて来ないことがほとんどです。自動車メーカーはそれでも4年ごとでオーバーホールをメンテナンスノートに記載しています。
ブレーキマスターシリンダーの交換時期は4年ごと・もしくは漏れてきたらです。
ブレーキマスターシリンダー交換費用は?
ブレーキマスターシリンダーの修理方法は2通りあります。内部のみを交換する方法。オーバーホールキットというものです。車種によってはオーバーホールキットの設定がないことがあるので、そうした場合はアッセンブリーの交換になります。
ブレーキマスターシリンダーはアッセンブリーだと2万円近い部品です。ここに工賃が入ります。マスターシリンダーを交換すると、4輪ブレーキのエア抜きもしないといけないので工賃がかさみます。
ブレーキマスターシリンダーの交換費用は15000円〜5万円くらいになってきます。
ブレーキマスターシリンダーOH時に気をつけること
マスターシリンダーをオーバーホールするばあい気をつけないといけないことがあります。それは、ブレーキブースターのプッシュロッドとの距離です。
この位置関係にズレが生じると、最悪ブレーキを引きずる可能性が出てきます。
製品によっては、組み付けた後の距離関係が変わるものもあるので、必ず分解前と分解後でマスターシリンダー内部の長さを計測しておく必要が出てきます。
組み付けた後は4輪ブレーキのエア抜きをして、最後に引きずりが出ないかを確認しましょう。ブレーキマスターシリンダーの修理は慎重に行いましょう。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
初めまして。
ブレーキマスターのOHを検索して辿り着きました。
>マスターシリンダー内部の長さを計測しておく必要
とありますが、寸法が変わっていたらどうすれば良いのですか?
ペダルの所のネジで調整すれば良いのでしょうか?
寸法が変わっていれば整備書に記載してあるクリアランスに調整しないといけません。クリアランスが狭すぎると引きずりがちになるし、広すぎるとブレーキが効くまでのタイムラグが発生します。大体ペダルの付け根に調整ネジがあるのでそこで調整します。結構手間です。