カー雑誌などで、いろいろな記事を読んでいるとその殆どが国産車と外国車のブレーキ性能について、言及しているのに気が付きます。
その内容は、国産車のブレーキ性能はプアで、走行性能のほうが明らかに上回っているということ。
一般的に車をトータルバランスで考えると、エンジン性能よりも足回り、ブレーキ性能がワンランク上の方がバランスがいいと言われます。
エンジンパワーを追求しても、足回りがやわだったり、ブレーキ性能が弱かったりするとそのエンジンパワーを生かせないばかりか危険だということ。
これは言われてみればまさにその通りだと思います。
10秒で200km/hに達する車であったら走行性能やブレーキ性能はそれなりのものがおごっていないと危険でしょう?
足回りがガタガタであれば、高速コーナーで姿勢が安定しない。
そしてストッピングパワーがきちんとないと、イザというとき止まれないということ。
昔のスカイラインGT-Rは、エンジン性能が勝っていてブレーキが本当にプアだった。
サーキットを全開で走ると、2~3周でフェードしてしまうなんてことが書かれていた。
当時はFC3Sがトータルバランスで優れていた車だったと。
車体が軽いためブレーキに負担がかからない。
では外国車と国産車ではなにがそんなに違うのか?
というと、ブレーキローターに他ありません。
国産と外車のブレーキローターのなにが違うか言うと、
ブレーキローターが減るか減らないか?
国産のブレーキローターって減らないんですよ。パッドの方が柔らかいため。
10万キロももってしまうことが当たり前とされています。
逆に外国車のブレーキローターって、ガンガン減る。
パッド一緒に削れて薄くなっていく。大体2回に一度はローターの交換を考えた方がいいくらいローターも削れていきます。
そしてブレーキダストが激しいということ。
ブレーキダストを出すブレーキはホイールを汚すからいけないなどというのはアンチです。
本当に効くブレーキというのは、ローターとパッドが一緒に削れていき、ブレーキダストが出るブレーキです。
ブレーキローターって消耗品なんですよ。
そう考える人は少ないんでしょうが、良く効くブレーキの車に乗っている人はローターは消耗品だと思っています。
当然ブレーキパットの交換をおろそかにしてくと、パッドの摩材がなくなってローターを一気に削ってしまいます。
そしてあまり言われていないのが、ローターは錆びるということ。
こんな状態では、ブレーキパッドの三分の一しかローターに接触していない。
ブレーキローターは定期交換部品なのですよ。研磨すれば使えるけど、新品と研磨では信頼性も違う。研磨すれば薄くなるからいつ割れるかわからない。
ローターが錆びたらブレーキング時にABSが働いたみたいにブレーキジャダーが発生して不快です。
思い切って錆びてしまったらローターも新品にたまには交換してあげましょう。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。