この前、後付けの踏み間違い防止装置というものを初めて取り付けてみました。
電子制御スロットルがついた車に対応できるキットで、なかなかよくできているなと思ったんです。
しかしよく考えれば、今の車の大半にはブレーキオーバーライドシステムが搭載されています。
このペダルを踏んでいるようなランプがブレーキオーバーライドシステムのランプです。
このシステム、昔の車にはついていませんでした。
そして、踏み間違いをした時に条件が合えばアクセルをカットしてくれる機能です。改めて紹介してみます。
ブレーキオーバーライドシステムというのはどういうものか?
単純明快に書くと、ブレーキとアクセルを同時に踏み込んだ時、ブレーキを優先させて、アクセルをカットするシステムになります。
こんな状態です。アクセルペダルを踏みながらブレーキも踏んじゃってる時。
こういう時、ECUがアクセルの操作をカットしてブレーキを優先させる。
これがブレーキオーバーライドシステムです。このシステムのおかげで、一定条件の事故は防げます。
例えばどういうことかというと、何らかの事情でアクセルペダルが戻せなくて、ブレーキを踏み込んでいる時。
昔問題になったフロアマットが引っかかってアクセルが踏みっぱなし状態になったというやつです。
アメリカでも散々トヨタがたたかれた問題。
この場合、アクセルがマットで踏み込まれた状態にあろうが、ブレーキペダルを踏めば、アクセルではなくてブレーキを優先させてくれます。
一番オーバーライドシステムの真価が問われるパターンですね。
では近年多発している、アクセルとブレーキの踏み間違いはどうか?
高齢ドライバーの事故が多発していますね。この中で、アクセルとブレーキを同時に踏み込んでしまっている場合はシステムが稼働するので停止できます。
しかし、車が動き出してる・・まずい!ブレーキ!!!!!
というような反射的に急ブレーキを踏む場合。この時にブレーキと間違えてアクセルペダルを踏んだらどうか?
これはブレーキオーバライドシステムでは回避できません。あくまでオーバーライドシステムは同時に踏み込んでいる時にアクセルをカットするからです。
近年の踏み間違い事故はこのパターンが多いので、オーバーライドではいかんともしがたいのです。
そんなパニックブレーキの時は、後付けの誤発進防止装置が役に立ちます。
もちろん運転支援システムを搭載した自動ブレーキ車には、誤発進防止装置もついているので問題はないのですが、昔の車にはついていません。
ただし、電子制御スロットルになっていればこの手の装置が後付けできます。
この装置があれば急なペダル操作をカットする制御がはいるので、踏み間違いによる誤発進防止になります。
自動ブレーキが付いていない、オーバーライドシステムだけの車におススメですね。
ブレーキオーバーライドシステムでは、近年のパニックブレーキには対応できないということになります。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。