今日はちょっとブレーキの話をしましょう。
ブレーキにはディスクブレーキとドラムブレーキがあります。
その二つとも油圧をつかっています。
サイドブレーキはワイヤーを使っております。
で、その油圧は
パスカルの原理というものを利用しているんです。
液体の一部に圧力をかけると、
液体の全体に同じ圧力がかかる。
とかなんとかってやつですね。
つまり、ブレーキペダルでマスターのブレーキフルードに圧力を発生させると、
ブレーキキャリパーのピストンのフルードにも同じ圧力がかかり、
その圧でブレーキパッドを押さえつけているという仕組みです。
とまぁ、結構難しいんですが、今の車にはそのブレーキに
さらに
倍力装置
ブレーキブースター
なるシステムも導入されております。
これは、足でブレーキペダルを踏んだんじゃ
たかがしれた圧力しか発生させることができないもんだから、
負圧を利用して、さらに強力な圧を発生させよう!
というシステムですね。昔の車ってこの倍力装置がついていないんですよ。
だからブレーキが利かないんだよね。思いっきり踏み込まないと。
この倍力装置というもの、エンジンの吸入行程の負圧を利用しています。
だから今の車はエンジンが止まっているときはブレーキのききが悪いんですよ。
これだから牽引というのは怖い。牽引で後ろを走る車で
エンジンがかからないなんて最悪だよ。ブレーキ利かないから。
わかりますか?インテークマニホールドからホースが伸びていて、
それがブレーキのマスターバックに接続されていますね?
これが負圧をつかっているホースです。
エアクリーナーから負圧をとっているものもあります。
つまり、このホースに亀裂がはいっていたりするとちょっとまずいんですよね。
そこでブレーキブースターのチェック方法をお教えしましょう。
こいつは簡単だよ。
まず
ブレーキを踏み込みます。その状態でエンジンをかけてみます。
そしたら、ブレーキペダルが奥にぐぐぐっと入っていけば正常。
ブレーキペダルに変化がなければ、ブレーキブースターは壊れていると疑いましょう。
簡単でしょ?
もう一度簡単に説明すると、
人間の足の力には限度があるので、エンジンの負圧を利用して
ブレーキペダルをより強力に踏み込んだ状態をつくりだしているのがブレーキブースター
今の車にはさらにABSなんかもついているから
どんどん厄介になっていくよね。ブレーキも。
ABSのエア抜きなんてかなり面倒くさいよ。
ある端子同士を短絡させたりして
ゴーン ゴーンなんてでっかい音がするんだよ。すごいよABSのエア抜き。
と、まぁ本日はブレーキのお話でした
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
ターボのついているクルマとかは、ブレーキの利き方がちがんですかね?
そんなに大差ないと思いますが、ターボグレードにはブレーキが大きくなっていたりしますね