正解があってないようなものなんですが、今日はブレーキパッドの交換時期について。
単純に摩耗での交換を考えてみます。
ディスクブレーキのブレーキパッドって、回転するブレーキローターを押さえつけてブレーキをかけます。
自転車でみた事もある人も多いと思います。
ブレーキローターよりもブレーキパッドの方が柔らかい材質なので、ブレーキパッドの方が使っていくうちに減っていきます。
ブレーキパッドは何ミリまで減ったら交換すべきなのか?
新品のブレーキパッドは、国産車の場合だと8ミリ~10ミリ弱の厚みがあります。
外国車だと、12ミリくらい厚みがある車もありますけど。
ブレーキパッドを交換するとおよそ1万円位から費用がかかってきます。ただし、ブレーキパッドの交換を怠ったりすると、残量がなくなった瞬間に急激に効きが悪くなって危険な目に遭ってしまいます。
そして、削れたパッドの地金部分がブレーキローターを削ってしまい、交換しなくてもいいブレーキローターも交換しないといけない。
ブレーキパッド交換だけで済んだものが、余計に費用がかかってしまう・・。そんな事態にもつながりません。
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ブレーキパッド交換は、使い方と点検するかしないかで変わる
あまり古くて錆びてくると、パッドの地金とライニング面が剥がれてしまうこともたまにあります。
普通に使っていれば、ここまで剥離することはありませんが、交換時期はどの位の厚みになったらか?
これは使い方で大きく変わってきます。乗用車に乗ってる人で、車検から車検まで何もしない人。
車検から車検の間に必ず法定点検を入れてくれる人。この二者を比較すると、点検をしてくれる人の方が、当然ギリギリまで使えます。
例えば、車検時に4ミリを切っていたとして、次の車検まで何もしない人だったらそこで交換を推奨します。法定点検を1年後に入れてくれるのなら、そこまでは持つだろうからそのままでもいい。
このように、使い方点検の有無で提案が変わってきます。
ブレーキパッドメーカーの推奨は4ミリ以下になったら
ではブレーキを製造しているメーカー側からするとどうなのか?
曙ブレーキのパッドの中に注意書きがありました。
やはり4ミリを目安にしているようです。
曙の場合、側面に白いラインがあり、そこまで減ってきたら交換を推奨。
もちろん使い方と点検、走行距離を勘案すれば、4ミリで交換しなくてもいい場合もあります。
うちの会社では参考までにどうかというと、4ミリでやはり注意喚起をします。車検から車検まで何もしない人は、リスクも伝えてどうするかを選択してもらいます。
普通に車検時では2ミリを切ってきたら有無を言わさず交換をしてもらうように話をします。
車検は通るけど、すぐにブレーキが効かなくなるので。ニューサービスで伝えてあるからいいやというスタンスではなくて、予防整備をするようにしています。
ブレーキパッドの交換は車検と法定点検の時に行うと、工賃が安くなります。理由は点検時に四輪のタイヤを外して、ブレーキを点検する項目があるからです。
一般整備でブレーキパッドを交換する工賃の半分くらいで済むので、車検・点検時に交換するのがお勧めです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。