ブレーキの構造とフルード

ブレーキの構造ってシンプルそのものなんですよ。
簡単に説明するとゴム製品で密封してブレーキのピストンを押し出したり戻したりしているだけたったそれだけで、初めてブレーキ機構をOHしてみたら本当にあまりのシンプルさに驚くばかりだと思います。僕はトラックをメインで整備しているところもありまして、とにかくこのブレーキのOH作業が毎日のように入ってくる。
カップキットの交換だけで済めばいいけれど、古くなってくるとシリンダーが傷ついているのがおおい。
特にブレーキをあまり動かさない車両は、ピストンが固着してしまうわけですね。
これが厄介で、当然制動テストではNGになってしまい、OHしないといけなくなります。
固着したピストンをシリンダーからはがすのは、油圧で抜いてしまうんですが、シリンダーを
ホーニングして、綺麗にしてもやはりそのときはいいんですがまたフルードもれを起こしてしまう。

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ブレーキオイルを定期的に交換している車両についてはこういうことがあまりありません。
あまり乗らない車で固着気味であっても、ブレーキオイルを入れ替える際にフルードが
循環して綺麗になるのが大きいのかもしれませんね。
あらためてブレーキオイルの重要性というものを身にしみて感じてしまうわけですね。
ブレーキのOHをはじめて行うと思う人は、気をつけてもらいたいのはシールパーツの向き。
ドラムブレーキのホイールシリンダーには必ず方向性があるので気をつけないといけません。はまっていた通りにはめかえるようにしましょう。向きを反対につけてしまうと、フルードが簡単に漏れてきてしまうので注意ですね。

それと最後は水で綺麗に洗い流しましょう。塗装を痛めるし手も真っ黒になってしまいます。
ブレーキのOH作業は手が荒れて、冬にはこたえる作業の一つです。

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