ブレーキペダルがスカスカになって、怖く乗ることができなくなった。という相談を受けて、レッカーされてきたジムニー。
入庫してきた時に車両を移動させようとしたら、なるほどブレーキを踏もうとペダルを踏んでも、底まで踏み抜けてしまう。
スカスカです。
完全に油圧が抜けてる状態。
ホースが切れてしまったのか・それともブレーキキャリパーやホイールシリンダーからの漏れなのか?はたまたABSか?
確認したら左フロントでした。
結果どうだったのかというとこの状態です。
ブレーキパッドがなくなって、さらにキャリパーピストンがローターと接触。
ここまで削れてしまったブレーキは初めてみました。
通常ブレーキキャリパーはこんな状態になっています。
途中にブレーキパッドが挟まれてるので、ローターとピストンが直接接触することはないはず。
しかし、摩耗限度以上までブレーキパッドを使い込んでいくと、地金でローターと接触します。
その状態で相当ブレーキの効きが悪くなるはずですが、さらに使い込んでいくと薄くなりすぎたブレーキパッドが脱落して今回のような状態になると。
ブレーキパッドが終わった時点で相当な違和感を感じるはずですが、それでも走行し続けたのはなかなかすごいことです。
とにかく事故をしないでよかったです。ブレーキは早めの交換をお勧めします。パッド交換だけなら15000円くらい。
ブレーキのオーバーホール、パッドとローターのセット交換だと5万円を超えてしまいますので。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。