新型になって絶好調なダイハツのハイゼットに乗る機会があったんですが、キーをONにしたらなんだか見慣れない警告灯が点灯しました。
画像のちょうど真ん中にある警告灯です。ハンドルマークとエンジンチェックランプの間。
なんだか矢印みたいなものと足跡みたいなものがマークとして使われている。説明書を見せてもらったら、
「ブレーキオーバーライドシステム」
というなんだか初めて聞いたような単語が・・・。詳しく調べてみたら、ブレーキオーバーライドシステムって言うのはもう広く使われているシステムなんだそうです。知らなかった・・。お恥ずかしい限りです。
まずこの警告灯が表しているマークは何かというと、足でペダルを踏んでいるマークになります。
説明書の通りに記載すると
「アクセルペダルとブレーキペダルが同時に踏まれた時、駆動力を抑制する場合があります」
という。???ちょっと意味がイマイチ理解できなかったのでさらに詳しく調べてみた。
ざっくばらんに書くと、アクセルとブレーキを同時に踏んだらブレーキを優先させるシステムということになります。ではアクセルとブレーキを同時に踏むといったシチュエーションはいかなるときか?
これは以前アメリカでトヨタが大きな問題として巻き込まれてしまったフロアマット事件がわかりやすいと思います。フロアマットがアクセルペダルにひっかかってしまい、減速できなくて事故を起こしてしまったというやつですね。このシチュエーションでブレーキオーバーライドシステムが役に立つ訳です。
仮にフロアマットがアクセルペダルに引っかかって、アクセルを踏み続けたとしても、ブレーキペダルを踏むことによって、優先順位はブレーキに軍配があがるようになり駆動力を制限するということですね。いわゆる安全装置なんですが、これを可能にするのは電子制御スロットルがあってからのこそです。
電子制御スロットルは、アクセルとスロットルバルブが昔の車みたいにアクセルワイヤーで機械的につながっていません。アクセルペダルにはポジションスイッチがついていて、アクセルペダルの動きを追従して監視して、それに伴いECUが電子制御スロットルを制御している訳です。
機械的にアクセルペダルとスロットルバルブがワイヤーでつながっていたら、ブレーキオーバーライドシステムは成立しません。アクセルペダルとブレーキペダルを同時に操作されたと認識されたとき、電子制御スロットルを閉じる方向に制御するのがブレーキオーバーライドシステムということになります。
これが軽トラックにまで搭載されてしまったわけですね。つまり、新型のハイゼットトラックは電子制御スロットルを備え付けているということになるのでしょうか。何にせよ安全なシステムが導入されるということはいいことだと思います。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
この様な システムだと ヒル& トウが出来ない
ですね。
確かにそうですね。ブレーキが優先されてしまいますね