Categories: マツダ電装系

ボンゴ セルモーター回らない 配線修理

マツダのボンゴトラックのローリー使用です。
エンジンはガソリン。

セルモーターが回らないということで入庫してきました。
ちなみに押しがけでエンジンをかけて持ってきたとの事

早速診断してみると、ファーストインプレッションではセルモーター自身が壊れているような感じです。

イグニッションキーをひねると、スイッチ自体は働いているようで、だけどセルが回らないようなそんな感じ。
経験中、イグニッションスイッチ系統ではないと判断して、まずはセルモーターを外してみることに


セルモーターは運転席の下あたりにあります


セルモーター。これを単体で試験することにしました


セルモーターにはバッテリーからのB端子とモーターとマグネットクラッチをつなぐM端子と、スイッチからのC端子の3つがあります。

B端子にプラス電源。マイナスの電源はセルモーター自体にアースさせます


そしてB端子につないであるプラスをC端子とドライバーなどを使ってつなげるとセルモーターは回る。

あれ?セルモーターは問題なく回ってしまいました。
8割がたセルモーターが壊れていたと思っていたのに・・・。

セルは問題ないということでもう一度車両に取り付けて試してみた。
だけどやっぱりセルモーターは回らない。

どうもセルに行く電流が弱い気がするので、ブースターをつないでみて試してみても結果はかわらず。

ここで一度整理をすると、

セルモーターは壊れていない。
バッテリーは弱いけれど、上がっているわけではない。
ブースターをつないでもかからない。
スイッチをONにしても、カチッとうっすら音はするが、モーターを回すだけの電気がきていない。

こんなところです。

それじゃあ配線が疑わしいということで、ブースターケーブルを使って、
バッテリーのプラス端子からセルモーターのB端子へバイパスして電源を供給することに。

これでセルが回るようであれば、途中のハーネスに問題が起きている。

が、セルモーターはまわらない。

こうなってくると、明らかにハーネス関係があやしい。だけどバイパスしてもまらないということは、
他のところが問題になってくるはず。


腐食が酷いのでハーネスが切れかかっているのだろう。

メインヒューズの辺を探ってみる


怪しいのは一番下の40A。イグニッションキーというヒューズです。


ヒューズは切れていないけれどためしに直結させてみた

そうしたらセルモーターが廻りました。直結でセルが回る。だけどヒューズにはめかえるとまた回らなくなる。
ということは、ヒューズの抵抗だけでも回せなくなる理由があるのだろう


ヒュージブルリンクの裏を確認すると酷い緑青。配線をゆさゆさすると、簡単に切れてしまったものがありました。
これが原因か。

本当はヒュージブルリンク自体を交換したほうがいいが、タンクローリー車ですぐに使いたいという。
なんとか配線をリカバリーして直しました。

ボンゴのセルが回らない故障でした。

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