これは何ですか?
ふふふ。キャブレターですね。しかも4連キャブレターです。
うちの整備工場はバイクの車検もやっています。
バイクから大型トラックまでオールOK★
というわけで、バイクの整備もしたりするんだよね。
でもって、バイクって言うのはあったかいときしか乗らないでしょう?
バイクの保管方法なんかをちゃんと心得ているライダーならいいんだけど、
趣味程度でちょろっと乗って、車検時に整備を全部お願いするなんてライダーのバイクは
大抵がエンジンがかからない状態です。
その一番の原因はこのキャブレターが詰まっている
という状態になっているのです。
この4連キャブはカワサキのZZR600ccのバイクなんですが、
コレもエンジンがかかりませんでした。バッテリーも上がっています。
なぜ、バイクはエンジンがかからなくなってしまうか?
まぁ第一にバッテリー上がりね。冬眠させるときは最低でもバッテリーの端子は外しておこうね。
そして
キャブレターの詰まり。
センタースタンドのないバイクって、こうやって左側によっているでしょう?
これで左半分のキャブレターにガスがよってしまい、詰まってしまう。
大体がこのパターンだよね。バイクをしばらく乗らないときなどは、
キャブレター内のガソリンは必ず抜いておく癖をつけましょう。
ではその原因のキャブを掘り出してみてみましょう。
フロートを外して、ジェットと対面。このジェットというのが燃料を噴射しているやつです。
これの穴が詰まっちゃうんだよね。
ガソリンが腐って、詰まるとこのようにバッテリーの粉みたいのがジェットについてしまいます。
これらのジェットを全て綺麗にしないといけないんだよね。
ジェットだけでもたくさんあるんですよ。
メーンジェットやらスロージェットやらいろいろとね。一つのキャブに3つはついているからね。
それをすべて綺麗に掃除してやる。これがキャブレターのOHです。
これでもだめならジェットとフロートを交換する。
それでも駄目なら残念ながらキャブレターASSYで交換だ!
まぁバイクの車検で何がいやかって、このようなキャブレターのOHと、
バイク自体を検査レーンに通すことですね。
バイクでスピードメーターチェックするときは心臓ばくばくもんですよ。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
私は車にはあまり乗らず,ほとんど単車を使っています。冬でもほぼ毎日乗るので,キャブの詰まりなどの不具合は経験したことがありません。
それでも複数台持っていた頃には,全ての単車を日々走らせる訳ではありませんから,燃料系の管理には気を遣いました。
長期乗らない場合のガソリンの管理は,なかなか決め手がありません。一つはタンクの燃料をどうするかです。
ガソリンをタンクから抜いてしまい,キャブのフロートルームのガソリンは,ドレンするかエンジンを回して空にするというのが一つの方法です。しかしこれ,微妙にフロートルーム内にアルミの錆びが発生したり,タンク内が錆びたりします。
逆に満タンにしておくと,あまりの長期ではガソリンが腐ってジェット類が詰まることがあります。しかしタンク内に空気がないので,錆びには強いようです。2スト車なら,エンジンオイルを少し混ぜておくのも手です。
保管期間,燃料が入っている場合,コックを閉めるのが常道のように言われていますが,これも若干問題があります。それはフロートルーム内のガソリンが徐々に蒸発し,中途半端に残ってしまうからで,不揮発成分が固まってしまいます。これを避けるには燃料コックをオンにして,減った分を供給できるようにしておく方がトラブルの可能性が小さく,私はそのようにしています。
最近の単車はインジェクションになってしまいましたから,燃料コックがなく,またタンクを外すにも再度装着するにも気を遣い,燃料を完全に抜くのはかなり面倒です。最近の単車は,バッテリーがなければ点火しないし,燃料ポンプもECUも働かず,押しがけすらできない代物になってしまいました。
それにしても,半年位でキャブ詰まりを起こすというのは,ちょっと早すぎますね。北海道でCL50を半年寝かせたことがありましたが,春にはキック一発で始動しました。
勉強になります!