国土交通省のプレスリリースに出ていました。
ビッグモーターの宇都宮南店で行政処分です。
・指定取り消し
・検査員解任
ビッグモーターというと、車を売るならビッグモーターというラジオCMを聞いたことがある人は少なくないはず。
全国に展開している車屋さんですね。僕が管轄してる陸事でもビッグモーターはあります。
幅広く事業展開してますね。
ビッグモーターといえば、この前タイヤを意図的にパンクさせて保険金を受け取ると言ったニュースが出て物議を醸し出しました。
今度は別店舗にてとうとう指定取り消し処分です。
指定工場の取り消しというと、どのような処分なのか?
これは結構重たいです。というのも、保安基準適合証の等の交付停止命令ではなくて取り消しです。
取り消しというと、せっかく指定工場自体がなくなってしまうということです。
自動車整備には認証工場と指定工場があります。認証工場は車検整備などは自社で行えますが、検査ができないので陸運局で持ち込み検査をします。
指定工場は完成検査までを自社工場でできるので、認証工場よりも高いハードルじゃないと指定を取れないんです。
今回不正をして、指定を取り消された店舗が再び指定工場となることができるのか?というと、不可能ではないかもしれないですが、それ相応の時間と努力が必要になるのは間違いありません。
不正内容は速度計の誤差検査を行わなかったという内容です。スピードメーターの誤差を計測する検査があるんですが、これを58台も未実施で検査を通したということになります。
なんでそんなことしたのかっていうと、多分測定が大変な車種なんだと推測します。スピードメーターテスターって、四輪全てを乗せられるローラーを持ってる工場なんて稀です。
大体一軸しか載せられません。そして外国車などは駆動輪にメーターのセンサなどが繋がってない車があります。
そうなると、ローラーで駆動輪を回してもスピードメーターは動かないので、簡単に検査ができないと。そういう場合はちゃんと校正されている車種を並走して検査をするなどしないとだめなんです。
おそらく、そういった車がたくさん入庫していたのかもしれないですね。解任されてしまった検査員は、ノルマや時間に押されていたんだと想像します。
真相はわからないんですが、せっかく検査員を取ったのにこう言った形で解任されるのはもったいないですよね。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。