夜、エンジンをかけて出発する家の車。
「キュルキュルキュルキュル」
こんな高周波のいやーな音をさせながら出ていくときがあります。常に出ているわけではないんですが、もう完全にベルト鳴きですね。
そういえば、ベルトっていつ交換したかなって思いだしてみたら、YouTube動画にもあって記録していました。2019年の8月13日です。その時の走行距離は42000km位でした。
今の走行距離は64000km。
22000km、1年半の使用でベルト鳴きが発生しているということです。
もちろん整備士なので、点検してみました。
ベルトの張りははっきり言って問題なく良好です。緩んでいることはなくて、これ以上張りを与えるとベアリングにダメージが入るのでNG。
車のプーリーが減っているということも否めませんけど、それにしても鳴きが出るのが早いなぁって。
この前交換したファンベルトはこちらを使いました。BANDOの製品です。そして予備にもう一つ買っておきました。
なんでこのベルトを買ったのかというと、安かったからです。
誤解を招きそうなので書き加えておきますが、BANDOのベルトって新車に装着されているのを見たことがあります。三ツ星と並んでメーカーに認められているベルトメーカー。
でもこのベルトは安かった(笑)
交換作業は12mmと14mmのメガネレンチ。あとはタイヤレバーがあれば簡単にできるので、鳴いたら換えればいいやってもう一つ買っておいたんです。
その出番が早かった!
車から外したベルトを眺めてみると、溝はそんなに減っていません。右側が新品で左側が22000km走行時。全く同じメーカーの全く同じ種類のベルトです。
問題なのはこのエンジン。1NZで電動パワステ車。
実は補機ベルトは1本しか使っていないタイプで、ベルトの背面でウォーターポンプを駆動しています。
ベルトの背面を見ると古いベルトはピカピカになっているのが分かります。
ベルト鳴きの原因はこれだなと。
そもそもこのBANDOのベルト、背面が最初からツルツルしてるよなぁという印象はありました。今の新車に装着されてるベルトって、背面がざらざらしてるんです。
明らかにそちらの方がいいと思うんです。
ツルツルしてるとスリップしてしまいます。
安いベルトって、この辺りがコストダウンしているのかなと。
ベルト鳴きを吹いたとしても、一時的に抑えることできるだけです。
会社で使ってるのはワコーズのバイダスドライ。確かにこれは吹き付ける事で一時的にはグリップさせてくれます。
しかし、ここまでつるつるになってしまったベルトは交換するしかないかなと。
とりあえず同じBANDOの同じベルトを使ってみました。また1年半22000kmでベルト鳴きが発生してきたら今度は違うメーカーのものを試してみようかな。
ベルト鳴きとブレーキ鳴きって本当に不快な音なので嫌ですよね。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。