自分が乗ってる車のファンベルトを交換してから、35000kmほど使い込んできていたので交換しようと思って注文しました。
普通にファンベルトを注文しても、部品屋さんが納期が間に合う社外部品で持ってくることが多いので、あえて純正部品でオーダーを出してみました。
S331Gのアトレーワゴンは補機ベルトが3本使われています。
オルタネーターベルト・パワステベルト・エアコンベルトです。アトレーワゴンに限らず、KFエンジンはベルトの張力を貼りすぎると、すぐにウォーターポンプが駄目になってしまうので注意が必要です。
改めて純正ベルトをじっくり観察してみました。
ベルトの刻印を見てみると、2本が三ツ星製であることがわかります。
エアコンベルトのみ、ベルトメーカーの刻印がなかったのでダイハツ内製なんだろうか?
昔の話ですが、F6Aを搭載したワゴンRでベルト鳴きがひどい車がありました。ベルトを交換してもすぐに鳴きが発生する。
そこで、純正のベルトを試したこともあります。結果はあまり変わりませんでした。結局プーリーを交換してベルト鳴きは止まった経験があります。
ファンベルトって純正と社外部品、どちらがいいのか?
今回のように純正部品のパッケージとなっているけど、三ツ星製となれば単純に社外部品で三ツ星製をオーダーするのと何ら変わらないということになります。
それでは社外のファンベルトと純正のファンベルトってあまりかわらないのかな?と思ってしまいますがそうでもありません。
社外ファンベルトの中には、値段がかなり安いものが存在します。
僕が今回買ったベルトは1本あたり2000円弱しました。
社外ファンベルトの中には、明らかに材質がちょっとなぁと感じてしまうものがあります。
Vリブドベルトで、溝を切ってある側だけではなくテンショナーで背面も押されるタイプの取り回しだとその違いがよくわかります。
いいベルトって、背面もグリップ性がいいんです。安いファンベルトは背面がつるつるしているものがあります。テンショナーで規定の張りを与えたとしてもベルトの材質が悪くてスリップする。
ベルト鳴きが発生しやすいベルト。これが確かに存在するのです。
こまめにベルトを交換する人、交換が簡単な車であれば問題ないかもしれませんが、3本ベルトがかかってる車などは交換が手間なので、ちゃんとしたメーカーのものを使ったほうがいいと思います。
ファンベルトだったら三ツ星が信頼性が高いですね。他の自動車メーカーも純正で採用しています。スズキの純正ベルトを注文したら、今回と同じパターンでパッケージのみスズキで中身は三ツ星でした。
そうなってくると、純正ファンベルトだと値段が張るので社外で三ツ星製をオーダーするのが一番お勧めかなと。
パッケージこそ三ツ星ですが、純正を作ってるわけなので信頼性が高いです。
三ツ星ベルトだって、補機類のプーリーが摩耗していればベルト鳴きは発生します。
ちなみにファンベルトの調整って、最初から再調整をかけるつもりで緩めに張るのがベルトです。特に最近の車はベルトの張りが非常にナイーブです。
昔の車に比べるとストライクゾーンが狭いです。少しでも張りすぎると補機類のベアリングを壊しかねないです。近年増えているトラブルです。
だったら最初は若干緩めに張っておいて、ある程度ベルトがなじんできたら再調整をかけるのが安心です。
新品のベルトってどうしても初期伸びが発生するので。それを見越して最初から強めに張るのは今の車にはNGです。
オートテンショナを使ってる車であってもベルト鳴きは発生するので。
ベルト鳴きとブレーキ鳴きは整備士泣かせの異音です。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。