整備工場や、ガソリンスタンドに行くと
「本日は無料でバッテリーの診断をしています」
という、キャンペーンをやってることがあるあるです。
「お、無料ならお願いするかな」
と。バッテリーテスターを当ててもらうと、印刷されてきた文字に要交換とか健全性0%の文字。
「今エアコンの時期でバッテリーが厳しいですから、在庫してるので交換しますか?」
「うーんじゃあお願いするか!」
という流れ。バッテリー販促のあるあるです。目の前でテスターを当てて交換推奨されてしまうと、気持ちが結構傾きます。
これが車検の内容を電話する時になると、お客さんの気持ちも違います。目の前で診断結果を出されているわけではないので、
「バッテリーなんか交換しなくていい!」
と断られるケースが多いです。目の前で診断されるのとはやはり重みが違いますから。バッテリーテスターって、負荷をかけて内部を点検しています。
健全性50%、充電量100%
こういう診断の場合はどういうことか?健全性っていうのは、バッテリーの電気が入る容器だと思ってください。
新品の時に100%だったものが50%に落ち込んでいると。
分かりやすく言うと、1Lのペットボトル容器と500mLの容器。新品の時は1L入ったけど、今は500mLしか入らない。
充電量100%っていうのは、健全性に対してどの位入ってるか。つまり、500mLしか入ってないので、新品のバッテリーよりも50%しか電気を貯められなくなっている。
こんな感じです。不思議なのは健全性が0%でも、普通にエンジンがかかってるじゃないかっていうパターン。これは確かにごもっともです。
しかし、健全性が下がったバッテリーは冬になるとエンジンがほぼかからなくなります。
バイクなんかバッテリーが駄目になる最たるものですね。
シーズンしか乗らない人が多いので、冬場にバッテリーが上がってしまう。
バッテリーっていうのは、放電をしてしまいます。車やバイクに取り付けたままだと、常時電源が消費するので、さらに充電量が減っていく。
エンジンをかければ発電をするので、バッテリーを充電しながら走ることができます。
しかしながら、しばらく充電をされてないバッテリーっていうのはサルフェーションが起きてしまい、電気が入らなくなってくるんです。
こうなってくると要交換診断となります。
これを防ぐにはどうするか?電池全般に言える事ですが充電をすること。充電池でもスマホでもなんでも一緒です。
使わないとしても、たまには充電をしてあげる。理想は月に1回は満充電をかけてあげる事。
定期的に充電をすると、サルフェーションを回避できるので、バッテリーが長持ちします。
遠乗りばかりする人は、バッテリーのサルフェーションは防げますが、バッテリーが常に熱を持つため液が減りがちになります。
距離を走る人はバッテリー液を定期的に補充してあげる事。
バッテリー液を補充すると、比重がさがる(薄まるため)ので充電もしてあげるのが本来です。
バッテリー液が少ない状態で使うと内部を損傷して、バッテリーが駄目になってしまいます。
営業車などは、車検で入ってくるとバッテリー液を補充することが多いです。やはり走行距離が長いから。
普段使いの人の場合、バッテリーの寿命を迎えるまでにバッテリー液がLOレベルまで下がらないこともあるので、補充しないで寿命を迎える場合もあります。
ということで、僕はバイクに乗っていますがほとんど乗ってません。普段の移動は徒歩。週末に少し乗るくらい。走行距離は買って3年目に突入しようとしていますが、まだ1500kmも走ってません。
バッテリーにも厳しよいなと思いますが、定期的に充電をしているため、まだまだビンビンです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。