本日は冬のバッテリートラブルについて。
冬っていうと、エンジンがかからないという依頼がものすごくふえてきます。というのもバッテリーって気温が下がると比重も下がる。
これを久しぶりに実感したのは、先日3年前に購入したジャンプスターターでコールドスタートを試したときのことです。
こちらはYouTubeの動画作成したものです。
弱ったジャンプスターターで、結果なんとかエンジンをコールドスタートさせることはできました。
もう最初の回り方がめちゃくちゃ重たいセルモーター。
バッテリーの劣化を判断するには?
それではバッテリーが弱いっていうのは、どうやって判断するか?
整備士として現場で働いていると、いろんな車のエンジンスタートをいろんな状況下で体感することができます。
毎日整備をやってると、エンジンスタートのセルモーターの音でどこのメーカーのどのエンジンががある程度わかるようになります。意味もないですけど。
バッテリーが弱ってるときのセルモーターの音っていうのは、最初の1回転目がとても重たく感じます。たとえかかったとしても、1回転目が重い。
エンジンがかからない原因がバッテリーの場合、とにかくセルモーターの回りが重たいというのがポイントになります。
新品のバッテリーを、電気を付けっ放しとかの理由であげてしまった場合は充電すると復活する可能性はあります。ですが、長年使ってきたバッテリーだと充電してもダメ。
スマホのバッテリーと同じで、中身に電気を蓄えられなくなってしまう。劣化したスマホって充電時間が異様に短くなります。その割にあっという間にバッテリーが切れちゃう。
あれと同じですね。
実際にバッテリーチェッカーをあてても、わかりにくい場合もあります。
バッテリーチェッカーをあてて、要交換と出ていてもセルモーターの回りが悪くないものもあります。
バッテリーチェッカーで要交換と言われたとしても、朝のコールドスタートで少しでもセルモーターの回りが重たくて、前回交換から3年程度経過していたら交換に踏み切った方がいいと思います。
バッテリーが復活するということはないので、状況がよくなるとしたら気温が上がってくるくらいしか要因はありません。
これもあるあるで、午前中にエンジンがかからないって電話が来て、すぐにむかえないから午後まで待ってくださいっていうと
「エンジンかかりました」
って電話がくることがあります。これは午後になって外気温が上がったため、比重が少し上がりバッテリー性能がもどるため。
少しでも不安を抱えているのなら交換してしまうのが得策です。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
バッテリーって、消耗品と割り切って2~3年位使ったら交換(目安ですが)してしまう方がいいと思いますね。
使い方によっても、バッテリーの個体差によっても違いますが、持つバッテリーは5年位使ってても問題ない事もあるし、2年も使ったらダメになるバッテリーもありますからね。
今時の車は、バッテリーが上がってしまうとどうしようもないですからねぇ…。
これは、トラックにも言えますが、今は燃料噴射がインジェクターになってるので、バッテリーが上がってしまうとどうしようもないですよね。
昔ながらの噴射ポンプなら、押し掛けでなんとかなったんですけどねぇ…。
バッテリーは、早い目に交換した方がいいとは言ってる私ですが、バッテリーの容量が大きい車や、アイドリングストップ車用のバッテリーって、消耗品と割り切るには値段が高過ぎますよねぇ(涙)
僕は3キロしかない小型のAMGバッテリーを使っているので、毎朝、冬場のコールドスタートは緊張します。
クランキングしなかった事はないのですが、どうしても夏場の軽快さは無くなってしまいます。
CCAは定期的に測っているので、突然死は無いと思いますが、用心の為にジャンプスターターの購入を考えていたのですが、AMGバッテリーのジャンプスタートはバッテリーが壊れると言われているので躊躇しています。
そんな時、YouTubeのバッテリーのマイナスを外すジャンプスタートの動画を観て、目から鱗でした!
そこで質問なのですが、あの方法だと完全に車のバッテリーを介さずクランキングさせているのでしょうか?
完全に介さない為には、プラスも外さないと駄目なのでしょうか?
車内にバッテリーを移設している為、普通の液状バッテリーが使えず、一般的な店舗ではバッテリーが買えず、バッテリーには気を使います。
昔は押しがけって便利でしたよね。以前オルタネーターがパンクした車を自走して工場まで搬入したことがあります。工場にたどり着いて、バッテリーの残り電圧を測ったら7Vでした。7Vでもインジェクターはなんとか噴射してくれていました(笑)当然セルモーターは回りませんでしたけど。
完全にバッテリーを介さないクランキングというと、プラスも外した方がいいと思います。
マイナスを繋いでないのでアースには落ちませんが、バッテリーにはなんらかの影響がでる可能性は捨て切れませんね。