まずはこちらをご覧ください。
このエンジンルームを見て、何か気が付くところはありますか?
タイトルにも書いた通りですが、このエンジンルームは2代目のNBロードスターです。
エンジンルームを見渡しても、見慣れたはずのバッテリーがないことが分かります。
ちなみに、NBロードスターのバッテリーはここにあります。
トランクを開けて右側です。
この位置にロードスターのバッテリーは搭載されています。
8割くらいの乗用車はエンジンルーム内にバッテリーがあります。
しかし一部の車はこのようにトランクだったり、リヤシートの下などにバッテリーがあります。
目次
エンジンルームにバッテリーがない理由
これはヤリスハイブリッドのエンジンルームです。
ヤリスハイブリッドも12Vの補機バッテリーはエンジンルームにありません。
こちらは先ほどのNBロードスターのエンジンルーム。
見比べてみると、ロードスターのエンジンルームはまだスペースがあるのがわかります。
ヤリスハイブリッドはエンジンルームがぎっちりです。
エンジンルームにバッテリーがない車の理由は2つ。
まず1つが写真の通りスペースの問題です。
ヤリスハイブリッドに補機バッテリーをエンジンルームに搭載しようとしたら、どこにつけようかなぁってなりますよね。
つかないことはないかもしれないけど、スペースが厳しい。
逆にロードスターの場合は、スペースはあるけどどうしてかなって。これは重量バランスを考えての事です。ロードスターって、ピュアなライトウェイトスポーツで、前後の重量バランスを非常に計算して作られています。
エンジンルームにバッテリーを収めるより、トランクへ移設したほうが重量バランスがよくなる。つまり、走りが良くなるからという狙い。
あと室内にバッテリーを搭載すると、冬の外気温からある程度バッテリーを守ることができる。ということも挙げられます。
バッテリーは外気温が下がれば比重も下がります。
これがエンジンルームにバッテリーを搭載しない理由になります。
突き詰めていけばいろんな理由があるんでしょうが、大きくはこの2つ。
室内にバッテリーを搭載するには専用バッテリーが必要
補足ですが、室内へバッテリーを搭載している車って、バッテリーは専用品になります。
普通のバッテリーとの違いは、密閉タイプでガスが外へもれないものです。
どういう事かというと、バッテリーって充電してくると熱を持ってきます。
バッテリーを自分で充電したことがある人ならわかると思いますが、そのときガスを発生します。水素ガスなので引火性で危険です。
さらに、匂いを嗅ぐと強烈にむせてしまいます。
もし室内のバッテリーから走行中水素ガスが出てきたら、危ないですよね。火は点くしむせ返るしで非常に危険。
ということで、専用のバッテリーになっています。もちろん高いです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。