バッテリー上がりでナビが壊れる事がある!特にハイブリッドのジャンピングは気を付けて

知り合いの整備士から嘆きの相談が来ました。

「プリウスがエンジンかからないからって、助けに行ったらナビが壊れたっていわれちゃったよ・・」

これだけだとよくわからないので、詳しく聞いてみたところ

・30プリウスが補機バッテリー上がってしまった

・出張でジャンピングしてあげたら、純正のナビが起動しなくなった

(もともと起動していたかは確認取れていない)

僕もこの手のトラブルに1回遭遇したことがあります。

実はバッテリー交換などでナビが壊れる?ことってあるんです。どうして壊れるのか?何をしたら駄目なのか?そのあたりを経験談で書いてみます。

HDDナビはバッテリー上がりに要注意!

僕が過去に1回経験したのは以下の通りです。

車検整備で入庫してきた車、バッテリーが非常に弱くて今にもエンジンがかからなくなりそうだった。お客さんにその旨を伝えたところ、バッテリーはそのままでいいとの回答。

車を取りに行くのは一週間後になるので、それまで車を預かっていてほしい。

と、ここまでは普通の流れです。しかし取りに来る1日前に再度電話があって、やはりバッテリーを交換しておいてほしいと。

この時点で車両のバッテリー交換に入るんですが、もう完全にバッテリーはお亡くなりになっていました。

常時電源がほぼ0でスイッチを入れても反応しないほどです。

それでもバックアップ電源を流しながらバッテリーを交換。その後エンジンを始動したら調子よくかかりました。

しかし異変に気が付いた。それはナビです。なんと起動しないんです。電源は入って、ハードディスクが読み込む音がするんですが、読み込みが完了しないでまた読み込みに入る。

その繰り返しのエンドレス。

おなじみの電装屋さんに聞いたら、やはりナビは常時電源が途絶えた瞬間にHDDが読み込めなくなるものがあるという。

残念な結果となってしまいましたが、お客さんとしては車を預けた時点ではナビは動いていた。預けている最中に壊れてしまった。という事実です。

正直にお客さんに話をしたら、ナビを新しく買い替えてくれるというので、工賃はサービスでナビ自体を新品にして事なき?を得ました。

ハイブリッドのジャンピングは注意!

話を戻して知人が担当したプリウス。

30プリウスのバッテリー上がりって僕も経験したことがあるんですが、作業が大変です。まずはプレートキーを使って、運転席ドアを開けます。

そしてエンジンルームを開いて、トヨタが指定しているジャンピングポイントを使ってハイブリッドシステムを立ち上げます。

何故ならば、30プリウスのバッテリーはトランクにあるからです。

リヤハッチを開けないとバッテリーが交換できないんですが、プリウスのリヤハッチって、昔の車みたいにガチャって開閉できる機械式のハンドルはついていません。

プッシュボタンを使って、バックドアを解除する電子的なものなんです。

バッテリーを交換するためにリヤハッチを開けるには、一度ハイブリッドシステムを起動しないといけない。

こうしてようやくバッテリー交換ができると。

知人に聞いたところ、ハイブリッドシステムを起動させるときの電源に何を使ったか?市販のジャンプスターターを使ったと言います。

ジャンプスターターって便利な反面、きちんと制御されていないと出力電圧が安定しないものがあるんです。つまりジャンピング時に過電流がシステムに流れて、何かしらの故障につながることがある。

これを防ぐには、ジャンピングする電源には通常の12Vバッテリーをつかう事が望ましいです。必要以上の電気が車に流れませんからね。

話を聞く限りひっかかるのはその1点だけ。もしかしたら僕と同じ理由で常時電源が途絶えた時点でナビは二度と立ち上がらなかったのかもしれない。

しかし、作業をした後にナビが起動しないと言われると、原因が何であれ責任が降りかかってくる。

完全にバッテリーが上がっている状態だと、そもそもナビが正常に動いているのかどうかという確認すらとれません。

エンジンルームにバッテリーがない車は注意!

アクアなんかもそうですね。エンジンルームにバッテリーはなくて、後部座席の下にあります。

ただしアクアの場合なら、プレートキーで運転席を開けた後、内側から後部座席をあければジャンピングなしでバッテリーを交換できます。

下手に電源を供給すると壊れる事があるし、電源が切れると立ち上がらなくなることもある。

そもそもナビのHDDなどは電源がオフになった瞬間が弱いということを、もう少し知っておいた方がいいのかなと。

バッテリー上がりには注意してください。

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