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バッテリー交換の必要性を納得してもらえないことがままある話

出張理由として一番多いものがバッテリーあがりによるエンジンがかからないというもの。その次にはパンクで立ち往生。最近は減ってきたキーのとじこみなど。

僕自身、整備士でもなんでもなかった頃バッテリーを交換したことがあるか?と聞かれると実はありませんでした。

なぜ当時の自分はバッテリーを交換しなかったかを振り返ってみることにします。

僕は整備士になる前はRX-7のFDとFCと乗り継ぎました。その2台ともバッテリーを購入して交換したことはありませんでした。

それはなぜか?一番の理由は、交換する必要性を感じなかったから。当時僕はガソリンスタンドで働いていたんです。当然ガソリンは自分が働いているスタンドで入れていました。

よく他のスタンドに行くと、バッテリー点検をしてくれるのは当たり前ですよね。自分の車のバッテリー、詳しい状態を知らなかったから。これが一つ目の理由です。

そしてもう一つの理由も似たようなもので、バッテリートラブルを体験したことがなかったから。実際にバッテリーが上がってしまってレスキューに来てもらうなどといったことがなかった。

バッテリーの状態は知らない、そしてその重要性も知らない。交換するというイメージがわかなかった。

バッテリー上がりを一度でも経験すると、ユーザーはかなりバッテリーに気をかけるようになります。一度でもエンジンがかからないという故障を経験してしまうと、また同じことがおこるかもしれない・・。

上がる前に交換しておくか・・。という結論に到達することがほとんどです。

しかし、頑なにバッテリー交換を拒否するお客さんもいます。その理由は大体が値段ですね。

「バッテリーを交換するといくらかかりますよ。」

と伝えると

「そんなに高いのか?ホームセンターなら半額以下で買えるぞ!」

この押し問答が8割くらいで起こります。いや、ホームセンターで買ったバッテリーでもいいんです。とりあえず劣化しているバッテリーをつけているよりは。

安くてもいいからとにかく劣化しているバッテリーは交換してもらいたい。工場側からすると当然バッテリーが売れたほうがいいんですが、それよりも出先で止まってしまった。という電話が来るほうが困る。

出張に行くよりは、バッテリーの状態を承知しておいてもらい、早めの交換をおすすめします。

普通に12ヶ月点検などをしていると、やはりお客さんの許可を得てからじゃないと交換に踏み切れない部品ってバッテリーだと思います。それは価格が他の部品よりも高額だから。

故障を経験していない人に、バッテリーの重要性を説いたとしてもなかなかイメージしてもらえないのが悲しいです。

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