今日は原点に差し替えって、バッテリーの話です。バッテリーって部品もそこそこ高いし、エンジンさえかかってしまえば、その重要性に気が付かない人が多いです。
しかしたかがバッテリーと思っていると、想像もつかない痛い目に遭う事があるので気を付けないといけません。
バッテリーが起因となる故障をいくつか挙げてみます。
目次
バッテリーが原因でナビが壊れる
これは僕が実際に遭遇した故障です。
結果を先に書くと、バッテリーが劣化してるがためにナビが壊れてしまったパターンです。
バッテリーが劣化してきていて、交換をお勧めしたんです。翌朝になると完全にバッテリーが空になっているようで、全く電源が入りませんでした。
バッテリーを交換し終わって、そのあと異変に気が付いたんです。
ナビが全く立ち上がってこない。HDDナビなんですが、パソコンと同じようにHDDを読み込むカラカラといった音をするんですが、立ち上がらない。
こんなこともありましたね。
バッテリーが空になった車にジャンピングしたら純正ナビが壊れた
これは知り合いから受けた相談です。
30プリウスのバッテリーが上がっていたということで、ジャンピングしてエンジンをかけたそうです。
すると純正ナビが壊れてしまったという。
ジャンピングに使ったのは、ジャンプスターターです。
恐らくはたまたまだったとも思えますが、たまにジャンプスターターによっては出力電圧がオーバーしてナビを破壊してしまう事がある。
この辺りも気を使わないといけません。
ずっとバッテリー上がりの車、気が付いたらメーターが点かなくなっていた
これは我が家の実家で眠っている180SXの話です。
ナンバーを切ってずっと放置していたんですが、復活できるかなとエンジンをかけたりいろいろ試してみたんです。
すると、9年間放置していてもエンジンはかかったのですが、メーターがまったく表示してくれませんでした。
オドメーターなどの積算計が全く映らない。
もちろんこれもバッテリーが完全に放電してしまって9年以上経過していたのが原因で間違いはありません。
その他バッテリーにまつわるトラブルと気を付けないといけないこと
その他経験した事があることを挙げてみます。
VWのポロで、エンジンがまったくかからないほどバッテリーが劣化していた車。
ジャンピングでエンジンをかけて、とりあえず車を移動しようとハンドルを切った瞬間にエンジン停止。
どうしてかというと、この車は電動パワステを使っていました。電動パワステに電気を食われた瞬間エンジンが止まってしまいました。
オルタネーターの発電量を上回ったという事ですね。そしてバッテリーも全く電気を蓄えられないほど劣化していたということです。
最後にECUについて。今ではECMとも呼ばれますが、エンジンを動かすコントロールユニット。通称コンピューター。
今コンピューターってリプロが結構できるようになっています。リコールの際もプログラムを書き換えるだけのものもあります。
基本的にECUのリプロ作業などをするときは、絶対12V以上の安定化電源を用意しないと駄目です。壊れちゃいます。
バッテリーって、本当に重要な部品だっていう事を再認識してほしいなと。
早めの交換を心がけてください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。