ダイハツ アトレーワゴン
型式 S331G
エンジンがハンチングするという
走行距離は7万キロちょうどくらい。
症状としては、エンジンが完全暖機後にエンジン回転が上がったり下がったりしています。
もう少しよく観察すると、エンジン回転がどんどん上がっていくのを抑えるために、
ECUがエンジン回転を落とすように制御しているような感じ。
と、いうわけで診断スタート。
まずは一応OBD2をつないでダイアグコードが出ていないかを確認。
なーにも出ていませんでした。目に見えた故障ってやつはなさそう。
続いて二次空気を吸ってないかを点検するために、エンジンをかけながら
パーツクリーナーでいろいろと攻撃をしてみた。
もし二次空気を吸い込んでいるのなら、パーツクリーナーを途中で吸い込んでエンジン回転が下がるはず。
だけどそんな様子もありませんでした
しょうがないので、さらに調べていくと・・・
見つけました。ホースをしらみつぶしに調べていくと、
スロットル後に繋がるホースに
見えにくい下の部分に亀裂が。ここからどうやらエアを吸い込んでアイドリングが上がっていたらしい
このホースのつながる先は、シリンダーブロックのPCVバルブみたいなもの。
クランクケースのガスだと思うんですが、これをスロットル後に戻しているみたいです
交換が結構やりにくい。
オルタネーターを外した方がやりやすい。ぼくはそのまま交換しましたけど
ホースを付け替えたら、エンジンのハンチングはとまりました。
アクチュエーター類を疑うのはこういったゴムホースの点検を入念にしてからのほうがいいです。
じゃないと誤診を起こした時に部品代がかなりかさみますからね。
ホースは1本1000円前後。
アトレーのエンジンハンチング修理でした
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。