今日ですが、アトレーやハイゼット系統のリコールでステアリングギヤボックス点検というものをやってみました。
まずリコール内容から。
ステアリングギヤにおいて、ブーツ取付け部のシールが不適切かつエアコンドレンホースが直上にあるため、エアコン凝縮水が当該取付け部に滴下しギヤ内部に浸入するものがあります。そのため、そのままの状態で使用を続けると、ギヤ内部に錆が生じて異音が発生し、最悪の場合、ベアリングが破損し操舵ができなくなるおそれがあります。ダイハツHPより引用
このリコールが出たとき、初めに頭をよぎったのがギヤボックスを交換しないといけないことになったときの事。
アトレーやハイゼットって油圧パワステだよね?ちょっと厄介だなと。
リコール内容をさくっと説明すると、室内のエアコンドレンホースがステアリングラックの真上にあって、室内の湿気を排出するときにステアリングラックに直撃する。
内部まで水が混入して錆びていたら、ギヤボックスを交換しないといけないというもの。
実際に作業をやってみると、確かにエアコンのドレンホースはステアリングラックの真上にあって、排出された水はラックを直撃していました。
ドレンホースを指示通りに延長して、実際にエンジンをかけてエアコンを入れて試してみると、水はきちんとステアリングラックをよけていくようになりました。
この車両はギヤボックスが錆びてなかったので、これで作業は終わりました。
よくみたら、電動パワステになっていましたね。
アトレー、ハイゼットもいつの間にやら電動パワステです。
ということは、最悪ステアリングラックを交換しないといけない自体になっても、さほど手間ではないなと思いました。
このリコールをやってみて、思った事が一つ。
多分、ずっとリコールをやらないで放置しておけば、ステアリングのラックブーツが劣化で破けてそこから水が混入するよなと。
水が入って錆びたらギヤボックスを新品に換えてくれる。
たまにリコールに通知がでたとしてもずーっと放置しているツワモノがいます。ディーラーや販売店であれば車検などと並行してリコールをやってしまうので、作業漏れはありません。
ですが、リコール作業をできない工場などではずっと放置されっぱなしになりますから。
どちらにせよ、ギヤボックスが錆びてきたらハンドリングに違和感を感じるようになると思います。慌ててリコールを受けなくても大丈夫なのかなって。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。