例えば、一桁万円で買える車ってたまにあります。車検がごくわずかに残っていて、現状渡しのノートラブルという物件です。
僕が買った車も8万円で10万キロオーバーで買いました。
特に大きなトラブルこそ発生していませんが、今までかかった整備代をざっと計算してみたら、なかなかの金額になりました。
という事で、一桁万円で買った車にかけた整備内容と金額を振り返ります。
まず、今まで行ったメンテナンスを書いてみます。
車検は2回
エンジンオイル・オイルフィルター交換 距離で都度
エアクリーナー交換 2000円
スパークプラグ交換 4500円 0.5H
ヘッドカバーパッキン交換 2500円 1.5H
ベンチレーションホース・PCVバルブ交換 3500円 1.8H
ATF交換 2回
デフオイル交換 2回
パワステオイル交換
ブレーキフルード交換 2回
ブレーキパッド交換 6500円 0.9H
タイロッドエンド左右交換 8000円 2H
フロントロアアーム左右交換 14000円 2.6H
ウォーターポンプ・プーリー交換 12000円 3.5H
サーモスタット交換 1500円 1H
補機駆動ベルト交換 5500円 0.8H
バッテリー交換
クーラント交換
エアコンフィルター交換 2回 2000円 1.5H
整備はこの位です。オイル類はクーラントを含めて全部交換しました。買ってから多分2万キロ近くは乗っているのかな?
カスタムはシートカバーを取り付けて、ハンドルカバーもつけました。ドラレコも取り付け、オーディオも交換といったところですね。各種電球もLEDにしました。
部品だけでも多分車体価格を上回っています。
それぞれの作業指数も書いてみました。車検や油脂類の交換工賃を除けば、追加で16.1H(アワー)という数字です。16.1時間の時間工賃が発生している。
これを時間工賃6000円で計算すると、追加工賃で96600円。
なんと追加工賃ですでに車体価格を上回っています。
一桁万円で買える車の場合、相当な不人気車で整備をある程度済ませてある車もあるとは思います。
そういう車にであれば、ここまで手を入れる必要はないかと。
しかしながら、大体が理由あって手放したり廃車にしようとしている車が殆どなので、まともに長く乗ろうと手を加えるとお金はかかります。
僕が自分の車に手掛けた追加整備部品はざっと8万円。
この中には油脂類は入っていません。単純にオイル類以外の交換部品の値段が8万円弱かかっていたということが分かりました。
自分で整備しなかったらさらに工賃が10万円近くかかっていたことも判明。
昔からよく言われていたことですが、廃車にしようとしている車を中古車として起こすのなら30万円位で販売しないと駄目だ。
その中にはやはりこれらの整備代が含まれて車検を取っての販売になります。
もちろん車体がしっかりしていることが、重要です。必要部品を交換して、30万円で売ると、車体価格は0円でも整備工賃10万円を上げられるということですね。
安い車にはそれなりに理由があるということです。
ただ、僕乗ってる車限って言えば、故障は2回だけ。ベンチレーションホースが破れた事。そして、バッテリーが上がったこと。
バッテリー上がりは故障のうちには入らないですけど。
逆を言えば、予防整備をしないで故障するまで部品を使い込めば、ここまでお金もかかっていないということでもあります。
何で8万円で買った車にここまで手を入れるのかっていうと、もう少し長く乗る予定があるからですね。
予防整備をしておかないと、急なトラブルや故障って嫌ですから。
猫のYouTubeもやってます。よかったら一息猫を見てほっとしてください。
我が家の飼い猫フランスパンが主人公のYouTubeです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。