電装系

高齢者にお勧めな車は自動ブレーキ付きのAT車か自動ブレーキ無しならMT車の理由

世の中に車が普及して、高嶺の花であった車ですが、みんなが所有できる時代になりました。それと同時に最近問題視されているのが、高齢ドライバーの踏み間違いや操作ミスによる重大な事故。

今まで話題にならなかったのは、SNSがそれほどまで流行っていなかったこと。そして、絶対数が少なかったこと。

しかし、団塊の世代を筆頭に高齢ドライバーの数が圧倒的に増えてきています。事実、事故が増えてきていて社会問題になっています。

自分が高齢者になった時、免許を返納できない状況下にある人はどうするべきか?

今回は高齢者がどうしてもハンドルを握らないといけない場合、どのような車に乗るべきなのかを考えてみます。

買い替え出来るのなら最新の運転支援システム付きAT車を

自分の感覚や判断力などは年齢を重ねるうえでどんどんと衰えていきます。

経験は増していきますけど、それを差し引きしたところで危険は増していきます。

ではどうするか?

もちろん一番は車に乗らないという選択肢になりますけど、生活がかかっていてやむを得ずハンドルを握らないといけない人もいます。

交通インフラの整っていない田舎などは典型的ですね。

どうしても自分でハンドルを握らないといけない人は車に支援してもらうのが一番です。

最新の車に乗り換えるということ。それも運転支援システムに定評のあるメーカーの車です。今でいうと、トヨタ、マツダ、スバル、日産、三菱、ホンダあたりです。

例えば、自動ブレーキがついていたとしても、A社の車なら止まれるが、B社の車なら止まれないという事が往々にして出てくるんです。

その時一番の最新運転支援システムであっても、メーカーによって性能差があります。

トヨタとダイハツって提携してますよね?でもダイハツの自動ブレーキって性能が低いんです。どういうことかというと、ダイハツのOEMとしてトヨタでも車を売っています。

ライズという車、ものすごくパッケージが良くて安くて、いいなぁって。でもトヨタで売ってるライズはダイハツで作っていて、トヨタの自動ブレーキ性能に届いていない。

ヤリスクロスなら止まれたはずのシチュエーションでライズならぶつかってしまう。そういうことなんです。

自分の判断力に衰えを感じるのなら、車側に支援してもらう。これがベスト。もちろん車の運転支援システムの性能を重視して車を選ぶこと。これが重要です。

自動ブレーキがないならMT車に乗るべし!

自分が乗ってる車には自動ブレーキががついていないし、踏み間違い防止装置もついていない・・。買い替えるにもそこまでお金がない。

という人におススメするのはマニュアル車。今では少なくなってきていますが、マニュアル車ってよくできています。

まず、踏み間違いがほぼ起こりえないということ。

どういうことか?高齢ドライバーの踏み間違いって、ほぼAT車で起きています。

大体のシチュエーションが、Pレンジに入れ忘れたなどの状態で慌ててブレーキングしようとしたらアクセルだった。

こんなのが多い。

マニュアル車だったらどうか?サイドブレーキを引き忘れて、慌ててブレーキを踏んだと思ったらアクセルを踏んだ。この場合、車は暴走しません。何故ならニュートラルになっているから。

マニュアル車って、ギヤが入っているとうまくクラッチを操作しないとその場でエンストします。トルクの太いディーゼルなんかだとエンストしないで耐えることもあるけれど、ほぼエンストする。

車を止める時にギヤをニュートラルに入れてサイドブレーキを引かない限り、止められない。

ギヤをニュートラルに入れ忘れてクラッチをはなすとその場でエンストをします。

つまり構造上、暴走しにくいという作りになっています。

ただデメリットとすれば、耳が遠くなってくるとクラッチミートがうまくいかなくなって、クラッチのOH時期が早くなる。

極端な話10万キロ以上もつクラッチディスクが1000kmとかでも滑らせてしまう人がいるということ。

でもそれはもう自己責任だと思うんです。そこまで身体能力が衰えてきたら、クラッチをOHしてまで乗り続けるか、車を降りるか?

ある意味引き際がマニュアル車の場合わかりやすい。

事故を起こしてからでは遅い

最近はプリウスの事故がクローズアップされています。

プリウスのシフトはシフトバイワイヤなので、操作感が若い人であっても違和感を感じると思うんです。

でもそれはプリウスだけではありません。

フィットもそうだし、今はEVモードをもっているHV車の多くはこのシフトバイワイヤです。

こういう従来型の操作感覚とは異なる車に関しては、わかりにくいところもあるので注意が必要です。

車に乗るっていうことは、それなりの責任が生じます。自分でその責任を負えないのなら乗るべきではないということ。

まさに超高齢化社会と化している日本ですが、自動運転が登場するまではまだ時間がかかります。リスクを負いたくないのならお金を払ってでも、高い運転支援システムを搭載した車に乗り換えてください。

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