先日車検に入庫したプレオ。ミッションはATというかCVTだったんだけれど、エンジンの調子がイマイチで交差点の信号待ちなどでたびたびエンストを起こしていた。
ATで突然エンストを起こすと困ってしまう。もともとATというのは戦車が砂漠でエンストをしないために作られたとか何とかっていう話も聞いたことがある。そのくらいATというのはエンストはしないというイメージが強い。
実際にATでエンストを起こすとMTのときよりも、何倍にもパニックに陥ってしまう。
ATでエンストをすると気が動転してしまい、すぐにイグニッションキーをまわそうとするんだけど、それではセルモーターが回らないからなお更焦る。
ATはNとPでしかセルモーターが回らないという大常識すら忘れてしまうのである。
この車検で入庫したプレオは、エンストの原因はメンテナンス不良以外の何者でもなかった。通常エンストというと、アイドリングを制御しているISCや電子制御スロットル関連のトラブルかなぁと思ってしまうけれど、そうではない。
エンジンオイルを車検から車検まで交換していなくて、オイルの量も多くブローバイによりエアクリーナーが真っ黒だった。正常に吸入空気を吸うことができない状態で、プラグも磨耗していた。
そりゃエンストするわな。とオイルとフィルターを交換して、エアクリーナーとプラグを交換。ブローバイホースを取り外して清掃。
エアクリーナーBOXもオイルがたまっていたので清掃。ココまででほぼエンストの症状は収まっていた。ATでエンストをする車って言うのは本当に以外だ。僕が高校のころ友達の親父が乗っていた車がATの癖にエンストするという話を聞いてびっくりしたものだ。
でもその殆どはメンテナンス不良といったところが原因になってくる。メンテナンス不良からいろいろなトラブルを誘発していくのだ。最低でもメーカー指定のオイル交換時期や距離を守っていないと、ATでエンストなんていう車になってしまうかもしれないので注意が必要です。
基本メンテナンスはとても重要です。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。